のばらの村のショーウィンドー

大阪梅田、阪急百貨店のショーウィンドーに、毎年クリスマスシーズンに登場していました。
のばらの村のものがたりの作者、ジル・バークレムさんの協力を得てできあがった阪急
百貨店のオリジナルで、毎年違うお話です。
ねずみのぬいぐるみがくるくるまわったり、床下から出たり入ったり・・・。
とってもかわいいので休日は子どもたちが、平日にはおとなも人だかりをつくっています。
クリスマス直前には阪急百貨店前の通路全体がカラフルな電灯で飾られてきれいでした。
残念ながら2001年以降はクリスマスのショーウィンドーが野ばらの村シリーズではなくなりました。

1.
のばらの村のねずみたちが目をさますと、
野原はすきまなく白い雪の毛布におおわれ、
道も草もみんな雪の下になって、みえなくなっていました。
こんな大雪は何年ぶりでしょう。
「そりで遊ぼうよ。」「雪ねずみをつくりましょうよ。」
子どもたちはうれしくて、大声でさけびました。

雪だるまの上の子ねずみがくるくると回っています。

水平線

2.
いったんやんでいた雪がふたたび降りはじめ、
雪がっせんをしていた子どもたちは、家にもどされました。
家の中で、子どもたちはかくれんぼうをはじめました。
「みんなどこにいるの?」
「パーティーのケーキ作りをはじめますよ。」
そんな声がかすかにきこえてきます。

箱や床下からねずみが出たり入ったり・・・。

水平線

3.
のばらの村の家の台所は、どこもあたたかく、
にぎやかです。あたたかいスープや、ポンチや、
プディングがぐつぐついってあわだち、
オーブンでは、パイが茶色にこげてジュージュー
いっています。「ケーキのデコレーションは、
子どもたちにまかせますからね。」

この台所の棚の細かさに毎年感動させられました。

水平線

4.
パーティーでは、すてきな余興もあります。
「でも、もっと練習しないと。」
「それにちゃんとした衣装がいるし。」
屋根うら部屋なら、なにか着るものが
あるはず。練習もできるし。
子どもたちは、長いらせん階段を
ぐるぐるのぼっていきました。

写真には写っていませんが、この左にらせん階段があります。

水平線

5.
大広間では、かざりつけがはじまりました。
ツリーのみごとなできばえに、みんな、われながらうっとり。
だんろでは火のしたくができていて、
みんなはそこへ、丸太をころがしてのせました。
明るいほのおが、めらめらと、こけむした木の皮をつたい、
やがて丸太は、あかあかともえあがりました。

 

水平線

6.
みんな、とっておきのすばらしい晴れ着すがたで、
食べたり、飲んだり、おどったり。
パーティーは夜おそくまでつづきます。
バイオリンをひいて、笛をふいて、手品をして。
ダンスの輪もどんどんひろがって。
みんなしっぽをもって、くるくるまわりはじめました。

くるくる輪になってまわって踊っています。

水平線

7.
おとなたちのパーティーは、まだまだつづいています。
子どもたちはすっかりつかれ
あたたかいベッドにもぐりこみました。
3びきのあかんぼねずみたちも、
新しいかけぶとんの中にすっぽりとおさまり、
すやすやねむっています。

ユラユラ揺れるベットの前を、お母さんが行ったり来たり。

水平線

8.
「出航準備!」「帆をあげろ!」
キラキラひかる帆をあげて、川の流れにのる船。
みんなを祝福してくれる満点の星空。
21世紀の扉をノックするのは子どもたち。
子どもたちの夢の中で、
新しい時代への航海が、いまはじまりました。

船がゆらゆらと揺れています。

水平線