緊急事態! 


 あまりあってはならないことですが、緊急の事故や病気の時の対処方法です。具合が悪い時はまず保温し、病院で専門の先生の指示を仰ぐのがベストです。ただ、それが夜間であったり、どうしても連れていけない場合は、病鳥を隔離し保温につとめ安静にします。いつもの餌が食べられない時でも、少しでもカロリーが採れるように工夫してください。

病鳥の隔離
 複数で飼育している場合は、具合の悪い鳥を他の鳥と同じカゴに入れないでください。
 病気によっては他の鳥に感染しますし、怪我などで弱っている時は、他の鳥がいじめることもありますので、元気になるまで隔離してください。
 感染するような病気の時は、病鳥を触った後は、自分の手指を消毒してから元気な鳥を触るようにしてください。

保温の仕方
 ペット用ヒーターを用意してあればいいのですが、ホットカーペットや電気あんかなどでも充分代用出来ます。ホットカーペットの場合は、その上にカゴを乗せて上から厚手の布などをかぶせて暖かい空気が逃げないようにします。あんかの場合は、下に置いて不安定になるようなら、カゴの上に乗せてください。
 ひよこ電球のような高温になる発熱体を使う時は、鳥の逃げ場所が必要です。自分で移動して適温の場所をみつけられるように、止まり木の片方のはじにつけてください。

 病院に連れて行く時には使い捨てのカイロが便利ですが、鳥がかじらないようキャリーケースの外に貼ってください。使い捨てカイロは空気を使って熱を出します。ケースごと密閉してしまうと酸欠になりますのでご注意ください。
 使い捨てカイロが無い場合は小さなペットボトルに熱湯を入れて、鳥に触れる 部分が熱すぎないようにタオルなどで包んで使うことも出来ます。温かい缶飲料なども便利です。

安静を保つ
 保温と同時に安静を保つことが大切です。その鳥が落ち着ける環境を作ってください。無理に狭い場所に閉じ込めると、動き回り、返って悪化させてしまうこともあります。
 カゴの中の止まり木は下のほうに1本だけつけて他ははずし、下の網の上に直接新聞紙を敷きます。カゴの網を伝わって動き回る時には、ガラス張りの水槽を利用するのもいい方法です。

カロリーの補給
 具合の悪い時は食欲も無くなりますが、いつも食べている餌はすぐ届く場所に置いておき、新聞紙の上にもまいていつでも食べられる状態にしておきます。
 水よりも温かいお湯を与えます。一般に甘い味を好みますので、その中に砂糖(あれば黒砂糖)を溶かして与えてみます。糖分はカロリー源になるばかりでなく、温かい飲み物は身体の調子も整えてくれます。

具合の悪い時の餌
 病鳥の餌は雛の餌と同じく栄養価が高く消化のよいものを与えます。といっても、雛用の餌など常備しておかないのが普通ですし、夜間では買いに行けないこともあります。
 そんな時はご家庭にある小麦粉をてんぷらの衣くらいの濃さに水で溶いて、湯せんして温めたものを与えます。食欲の無い場合も、温めた餌に嘴を触れさせることで食べることがあります。ただし、無理矢理口に入れてはいけません。強制給餌は専門の先生にお任せしましょう。

怪我の時
 鳥は怪我には強く、骨折などでも手当てさえ充分ならば早い期間で完治します。 むしろ、出血のほうが危険です。
 小さな体ですから、少量の出血でも命を落とすことがあります。圧迫して止まる場合もありますが、止まらない時は出血している箇所を焼いて止血します。(『毎日の世話』トリミング参照)
 羽が折れて出血が続いている時は、思い切って残った羽軸を根元から抜いてしまえば血は止まります。途中で折れた羽は次の換羽まで生えてきませんが、抜いてしまえばすぐに新しい羽が生えてきます。
 また、怪我の場所をつついて悪化させてしまうような時は、動物病院でエリザベスカラーをつけてもらいましょう。

油で汚れた時
 揚げ物などをしている時に放鳥することは無いでしょうが、さめた天ぷら油など に落ちて羽が油だらけになってしまった時の対処法です。
 大きな薬局で、天然ケイ酸アルミニウムを買ってきます。粉状で食べても無害です。この粉を羽にふりかけ、まぶすようにして油を吸着させ落とします。少しずつていねいにやってください。揮発性の溶剤などは決して使ってはいけません。

もしも逃げてしまったら
 慣れた鳥は自分から逃げようといった気持ちは持っていません。何かの拍子でカゴから外に出てしまい、帰るべき場所がわからなくなってしまうことが多いようです。
 明るいうちならば、外で大声で呼んであげれば、飼い主を見つけて降りてきてくれるはずです。もう少し遊んでから、とじらしてなかなか降りてこない鳥もいるようですが、時間がたてば大丈夫です。どこにも見つからず、諦めて帰ろうとしたら、向うから慌てて降りてきたという話もあります。
 暗くなると目が見えなくなります。明るいうちに、捕獲出来ればいいのですが、 翌朝、無事見つかったという例もあります。
 遠くまで飛んで行ってしまうことは考えられませんので、諦めないで探してあげてください。


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