毎日の世話 


 毎日カゴを掃除し、餌と水を与える、これが生活の基本です。LOVEBIRDは他の飼い鳥と同様、環境に適応しやすく、人にもよく慣れ、大変丈夫です。
 ただし、世話と同様に毎日の観察は怠らないでください。餌の減り具合、ふんの様子などで健康状態がチェック出来ます。
 規則正しい生活は大切ですが、日の出とともに起き日没に寝るなんて生活を強いることはありません。飼い主の生活リズムに合わせて、コミュニケーションが取れるようにしてください。

鳥カゴ
 屋外の禽舎で飼育する場合もありますが、手乗りとして飼うには鳥カゴが一般的です。カゴの中でも運動が出来るように、ある程度の広さのカゴを選んでください。
 付属の止まり木や餌入れを使いますが、プラスチック製の止まり木は、木製の物に代えてください。また止まり木の太さが足に合っていないと、足の裏にタコを作ったり、爪が伸びる原因になります。止まり木の3分の2に指が回るくらいの太さのものを選んでください。

 毎日行うカゴの掃除は、下に敷いた新聞紙を取り替える位で充分です。天気の良い日はカゴごと水洗いして、日に干して乾かします。水入れは毎日洗い、餌入れも週に1回は水洗いしてください。
 病気が発生した場合は、薬局で売っている塩化ベンザルコニウム液などで消毒します。

鳥カゴの置き場所
 居間など、人が集まる場所が理想的です。部屋を見渡せるような場所で、壁の側が落ち着けるようです。高さは人の目の高さの少し下くらいにします。
 昼間、窓辺に置く場合は、熱射病にならないように一部日陰になる場所も作ってあげてください。夜間は気温が低くなりますから移動してあげましょう。
 戸外に出す時は風が当たる場所を避け、同様に、一部日陰になるようにします。モズやヘビ、ネコなどに襲われないよう充分気をつけてください。


 種子類をミックスした飼料が一般的ですが、今ではペレットと呼ばれる総合栄養食も店頭に並ぶようになりました。これはドッグフードのように、それだけで必要な栄養が採れるように人工的に作られたものです。完全栄養食としての評価は高いようですが、まだ歴史も浅く、賛否両論あるのも事実です。
 無理にどちらかと決めずに、鳥の好むものを与えていれば充分だと思えます。獣医師の間でも意見が別れるようですので、いろいろな意見を聞いて、飼い主の判断で与えてください。
 ただし、ペレットを与える場合は梅雨時は傷みやすいので冷蔵庫に保管するなどの注意が必要です。種子類を与える時も同様に、新鮮なもの(出来れば使用期限のついたもの)を回転の早いショップで買い求めたほうが安心です。市販されている餌の中には粗悪品もあるようですので、信用のおけるショップで求めるようにしましょう。
 種子類の中には殼をむいた物もありますが、栄養価、傷みやすさなどの点からも お勧めできません。また、鳥が好む、麻の実、カナリーシード、ひまわりの種などは、脂肪分を多く含んでいます。脂肪過多にならないよう、与える場合はおやつ程度にします。
 鳥用に売られている餌でも、目新しいものを与えた後は、鳥の様子、ふんの状態などに注意し、下痢を起こすようなら与えないでください。

 以上が主食として与えるものですが、その他にも新鮮な青菜(果物)・ボレイ・塩土などでビタミンやミネラルを補給します。
 ビタミン剤、カルシウム剤も市販されていますが、食餌で補えない場合のみ使用してください。体内に蓄積することによって悪影響を及ぼすこともありますので、むやみに与えるのは危険です。
 青菜はあくの強いものは避け、残留農薬の心配もありますので、水洗いを充分に行なってください。ご家庭で栽培されている方もいます。ボレイも重金属の汚染や洗剤分などが残っている場合がありますので、水洗いし、乾かしてから与えます。
 果物を与えるのはせいぜいおやつ程度にとどめます。青菜を食べているのなら、全く与えなくても大丈夫です。果物の中には繊維質の多いナシなど、下痢の原因になるものもあります。一般にリンゴやミカンは好んで食べますが、珍しい果物など、心配ならば与えないが原則です。

 その他、必要なものとして、グリッドと呼ばれる砂があります。鳥には歯がありませんので、そのうから筋胃に降りた餌をすりつぶすのに使われます。塩土を食べている鳥ならばそれで補えますが、胃で溶けてしまうボレイでは代用できません。塩土を食べない鳥には鳥用の砂も市販されていますので与えてください。必要な栄養が不足すると、自分のふんを食べてしまうこともあります。
 尚、人間の食べ物は鳥に与えてはいけません。食べ物自体が鳥にとって有害な場合もありますし、また、一度味を覚えると次からももらえるものだと思ってしまいます。いたずらに与えて、むやみにストレスを増やさないようにしましょう。


 飲み水の他、水浴びをする時にも必要です。
 飲み水は、餌やふんが入って汚れ易いので、いつでも新鮮な水が飲めるよう取り替え、水入れの掃除も忘れずに行ってください。
 水浴びは健康な羽を維持するために必要ですが、嫌いな鳥もいるようです。全く水浴びをしないからといって心配はありません。
 寒い時期はなるべく日中の温かい時間帯のほうが望ましいのですが、鳥が自ら水浴びを始めた時は大丈夫です。寒そうだからといって、お湯などに入れてしまうとせっかく塗った油を取り去ってしまい、羽が乾かず、風邪の原因になります。

おもちゃ
 インコ類はおもちゃで遊ぶのが大好きです。1羽でカゴにいる時は退屈しますので、おもちゃを入れてあげてください。
 ブランコ、ハシゴ、鏡、人形など、さまざまなおもちゃが市販されています。留めがねをはずしたり、かじったりと、壊すのも早いかもしれませんが、これもストレス発散になりますので、壊れたら新しい物を与えてください。木片やロープなどを利用して自分で作る時は、鳥がかじっても安全な物を利用し、爪がひっかからないような工夫が必要です。
 おもちゃが好きといっても、狭いカゴの中にいくつも入れると、かえって運動をさまたげたり、怪我の原因になりますので注意してください。

放鳥時の注意
 セキセイに比べ飛行能力は劣るとはいえ、室内を飛び回るのは大好きです。ハァハァと息を切らして飛び回るのは、肺や胸筋を鍛え、いい運動になりますので、出来れば日に1回は放鳥してあげたいものです。
 ただし、LOVEBIRDは好奇心旺盛、活発に動き回るので注意も必要です。常に監視が出来る状態ならいいのですが、そうでない場合、思わぬ惨事を引き起こしかねません。窓ガラスに激突して脳震盪をおこしたり、有害といわれている観葉植物(ポトスなど)をかじったりしないように、カーテンをひくとか、危ないものは片付けてから放すようにしてください。

 直接鳥が被害に合わないまでも、ジグソーパズルの1ピースをくわえて飛んでいきタンスの裏側に落としてしまったり、大事な本を齧られてしまったりと、こちらが泣きたいような被害にもあわされます。(実際我家でも失くしたコンタクトレンズをいち早く見つけられ、パリンと割られたことがあります)
 鳥は光る物が大好きですのでアクセサリーなどをつけている場合も要注意です。 繊細な細工のものなど容易に壊してしまいますし、その破片でも飲み込むようなことがあったら大変危険です。
 悪戯で遊んでいる場合は、鳥は食べようとは思っていませんが、飼い主があわてて大声を出したり、つかまえたりした拍子に飲み込んでしまうことがあります。最悪の場合、切開して取り除くことになりますので、充分気をつけてください。
 また、人間の食べ物に興味を示させないよう、食事中の放鳥は避け、鳥の前でおやつなどを食べないようにしましょう。

トリミング
 野生の鳥に比べ、カゴの中で長いこと暮らしていると、爪の磨耗が少なく、伸びてくることがあります。また、病気で伸びることもあります。
 伸び過ぎて、物にひっかかったりして危険な時は、爪切りで切ってあげますが、先端近くまで血管が通っていますので、出血しないように充分気をつけてください。あらかじめ線香などを用意しておき、切った後、止血と消毒を兼ねて瞬間的に切り口につけます。線香が無い場合はマッチ棒でも代用出来ます。火薬の部分が燃えた後、火を吹き消して、軸の先に残った火を使います。
 同様に、病気などで嘴が変形したり、伸び過ぎたりすることがあります。この場合も、餌が食べにくそうならば、切ってあげます。やはり血管を傷つけないように、先端を整える位にしてください。

写真を撮るとき
 Web上にも綺麗な愛鳥の写真を載せているサイトが多いようです。デジカメの普及で手軽に写真が撮れるようになりましたが、カメラについているフラッシュは鳥の目に悪影響を及ぼします。昼間、明るい場所で写すようにすれば、鳥もカメラを怖がらなくなり、いい表情を見せてくれます。
 カメラから離して使える光源がある時は、直接鳥の顔に向けず、白いボードや傘などを利用して反射光を使うようにします。

鳥の病院を探す
 首都圏には鳥専門の病院がいくつかありますが、少し離れると病院探しは難しくなります。犬や猫以外は全く診てくれない動物病院も珍しくありません。病気になってから、病院を探すのでは手遅れになってしまう場合もありますので、鳥を飼っている近所の方やペットショップに聞いて、鳥を診てくれる病院を探しておいてください。
 元気な時に、健康診断を兼ねて病院に連れていくのもいい方法です。鳥専門の病院でなくても、ご自身が鳥を飼ってらしたり、勉強熱心な先生ならば安心して診ていただけます。

鳥とのコミュニケーション
 手乗りにする場合1羽飼いのほうがよくなついてくれますが、留守がちで1羽だと寂しい思いをさせるなどの理由で、複数で飼育されている方も多いようです。この場合、1羽ずつ放鳥するようにし、1対1で接していれば、人ともよりよいコミュニケーションがとれるようになります。

 頭がよく、力もあり、大きな嘴を持っている大型インコは、飼い主自身が怪我をしないためにもしつけは重要ですが、LOVEBIRDでもしつけは可能です。
 放鳥しても捕まらなくてカゴに戻せなかったり、怒って咬みつくようでは困りますし、体の割りに大きな嘴を持っていますので、思いきり咬まれれば血が出ます。しつけることで、ちゃんと手加減してくれます。姿が見えなくても、呼べば返事をし飛んでくるようになります。夕方になると自分から進んで、カゴに戻る鳥もいるようです。

 鳥は高い所が好きで頭にも乗ってきますが、鳥にとって人の頭上に乗ることは、自分の優位を意味するようです。これではしつけは出来ません。根気よく降ろして肩に止まり直させれば、やがて頭には乗らなくなり、こちらの言うことも聞いてくれるようになります。
 しつけといっても、餌でつって芸を覚えさせるのとは違います。無理に鳥の優位に立って鳥を萎縮させないよう、対等のコミュニケーションが取れるようになれば充分だと思います。


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