巣引き 


 名前のとおりLOVEBIRDの雌雄は番(つがい)になると大変仲がよく、一般のご家庭でも雛を取ることが出来ます。
 繁殖を専門にする場合は、大きな禽舎で自然に近い形で飼育するようですが、いつもの鳥カゴの中でも可能ですし、親鳥を刺激させないためにも普段から人に慣らしておくことは重要です。というのも、発情期の雌は非常に神経質になっており、邪魔が入ると抱卵をやめたり、自分の雛を殺してしまうことさえあるからです。
 巣引きを始めたら、刺激しないように、静かに見守ってあげましょう。巣引き中は掃除もしないでください。

相性のいい相手を見つける
 飼い鳥同士がたまたま雌雄で仲が良いという場合は別ですが、雌雄の判別が難しいLOVEBIRDでは、複数飼育していても、雄同士だったり、雌同士だったということがよくあります。また、群れで生活しているLOVEBIRDは、多くの仲間の中から相手を選ぶ習性があるので、なかなか気に入った相手が見つからないこともあります。
 お見合い期間を設けて、相性が合うようでしたら同じカゴに入れますが、その際は新しいカゴを用意して、2羽同時に入れるようにします。一般に雄が年上のほうがうまくいくようです。相性が判らないまま同じカゴに入れることは大変危険です。

巣箱
 インコ類の巣箱は木製の縦長のものが一般的です。上部に丸い穴が開いており、親鳥はそこから出入りします。中は薄暗く落ち着けるように出来ており、保温性、通気性の面からも、自然木の巣箱は適しています。
 その中に、巣箱をかじった木くずや、紙を切って運んだもの、自分の羽などを利用して、親鳥(主に雌)が上手に巣を作ります。

巣引きのための餌
 産卵された卵には、卵の中で雛が成長するための栄養がつまっています。それに加えて卵の硬い殻を作るためのカルシウムも必要になりますので、産卵前はアワ玉などの高カロリーの餌を与え、ビタミン、カルシウムも不足しないように気をつけてください。
 卵の中の栄養が不足すると、雛が産まれないばかりか、産まれても弱かったり、先天性の脚弱症などの原因になります。

 抱卵中は普通の餌に戻します。この時期に高カロリーの餌を与えると、発情が続いている雄が卵を壊してしまうこともありますので注意してください。
 孵化後は、親鳥が雛に餌を与える時期ですから、産卵前と同様に栄養豊富な消化のよい餌に変え、ビタミン、カルシウムも不足しないようにします。

卵が産まれたら
 1回の産卵で5個前後の卵を産み、22〜23日で卵から孵化します。日数が経過しても産まれない場合は、無精卵であったか、有精卵であっても雛が成長出来なかったわけですから、あまり長期間抱かせて親鳥の体力を消耗させないように、卵は取り除いてしまいます。
 抱卵中の雌親は、ふんをする時以外は巣から体を出すこともなく、雄から餌を運んでもらっています。孵化後も、雛のために餌を運ぶ以外は外に出てきません。この時期の親鳥は大変神経質になっていますので、覗いたり、大きな音を立てないようにしましょう。
 手乗りにする場合は、3週齢くらいで巣箱から取り出し、人工飼育します(『雛を育てる』参照)。

巣引きが終わったら
 親鳥の健康のためにも巣引きは年2回にとどめ、巣引きが終わったらただちに箱巣は取り除き、餌もカロリーの低い餌に戻します。

里親さん探し
 たくさんの雛が産まれることは嬉しいものですが、あまり増え過ぎて困る場合は里親さんを探しましょう。ご近所で見つからない時は、ペットショップや獣医さんを通じて鳥好きな方を紹介していただいても良いですし、インターネットでも貴重な情報交換が出来ます。


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