京都 五山送り火


 「お盆」は、正しくは「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言い、先祖や亡くなった人たちが苦しむことなく
成仏してくれるようにと、子孫がその精霊を祭り、報恩の供養をする期間です。
日本各地で、それぞれの宗派に則ったしきたりで行われますが、旧暦の七月十三日に
精霊をお迎えし、十四、十五日は家にとどまって頂き、十六日に再びお送りするという日程は
全国でほぼ共通するようです。
 十三日の夕刻に、仏壇や精霊棚(しょうりょうだな)の前に 盆提灯(ぼんちょうちん)や盆灯籠
(ぼんとうろう)を灯し、屋外の庭先や門口では麻幹(おがら)などを焚きます。この、屋外で
焚く火のことを「迎え火」といいます。
十六日の夜、精霊が家を去る時には、迎え火と同じところに、帰り道を照らすための火を焚き、
精霊を送り出します。これを、「送り火」といいます。
「五山送り火」はこの「送り火」を大掛かりにしたものといわれ、松明の火を空に投げ上げ、
虚空を行く精霊をお見送りするという【虚空蔵(こくうぞう)信仰】から来た行事、ともいわれていますが、
数多くの口伝が残るわりには、その詳しい起源などははっきりしません。記録がないと言うことは、
時の権力者によってこの行事が始まったのではないという事、つまり、五山送り火は庶民が
始めた行事であることをしめす証拠なのかもしれません。
また、江戸時代後期には「い」(市原野)、「一」(鳴滝)、「竹の先に鈴」(西山)、「蛇」(北嵯峨)、
「長刀」(観音寺村)などの字形もあったとのことですが、これらは現存していません。


 京都の夏に終わりを告げる「五山送り火」

点火予定時刻 場所 保存会
大文字送り火 午後8時 東山如意ケ岳 左京区:大文字保存会
松ヶ崎妙法送り火 午後8時10分 万灯籠山、大黒天山 左京区:松ケ崎妙法保存会
船形万燈籠送り火 午後8時15分 西賀茂船山 北区:船形万燈籠保存会
左大文字送り火 午後8時15分 大北山 北区:左大文字保存会
鳥居形松明送り火 午後8時20分 嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・蔓荼羅山) 右京区:鳥居形松明保存会



・各送り火が良く見える場所
大文字 :鴨川(賀茂川)堤防の荒神橋〜御薗橋、出町柳付近。
      銀閣寺近くの今出川通、吉田山竹中稲荷神社境内、
      吉田山山頂公園。
      京都御苑の清和院御門(御門を借景に風情ある送りです。)
妙法  :妙は北山通りノートルダム女学院付近、宝ヶ池運動公園
      法は高野川堤防、高野橋付近
      そして宝ヶ池運動公園から北山通を東に所々で妙・法と
      見ることが出来ます。(近すぎて同時には見られません。) 
船形  :北山通りの北山橋から西側
左大文字:西大路通りの西院〜金閣寺付近
鳥居形 :松尾橋、広沢池、岩田山遊園地


・複数の送り火が見える場所
東山区将軍塚市公園展望台(妙法見えず)
北区船岡山公園頂上(鳥居見えず)
京都駅ビル空中経路(入場には抽選による整理券が必要)


     ・大文字五山送り火(京都新聞)









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