File No.06 GHOST IN THE MACHINE
機械の中のゴースト

オープニング:とあるビル。会社の会長が自分のオフィスで残業をしていた。気分転換に顔を洗いにバスルームに入った彼に、その場の電話が鳴る。電話を取ると、なぜか時報が鳴っている。すると勝手にドアが閉まり、鍵がかかってしまった。その鍵を開けるため鍵穴に鍵を差し込んだ瞬間、電流が流れて彼は感電死してしまう。その様子を、ビルの監視カメラがじっと見つめていた・・・。

 出世願望むきだしのモルダーの元同僚ジェリーが、ビルの感電死の件で、モルダーに助けを求めてきた。早速スカリーと2人でビルに向かい、エレベーターで現場に上がろうとする。すると勝手にエレベーターが止まってしまった。メンテナンスに電話するスカリー。その様子をまたもや監視カメラがみている。会話からスカリーの名前を知ったコンピューターは、電話帳からスカリーの自宅をサーチする。

 感電現場で受話器が外れているのに気付いたモルダーは、会話記録を調べ、『死の直前に電話で時報がかかってきた』事を発見。早速プロファイリングを始める。しかしそのプロファイリングをジェリーが勝手に盗み、さも自分の推理のように会議で発表してしまう。怒ったモルは、ジェリーとは分かれて捜査を続ける。

 ビルの管理にコンピューターが使われ、非常に高度の集中管理システムを採用していることを知ったモル&スカは、そのコンピュータ「COS」を開発したウィルチェックに会いに行く。彼の応対に不信を抱いたスカリーは、感電間際にかかってきた時報の声紋とウィルチェックの声紋を照合。ピタリ一致する。そこにまた現れたジェリーは、俺にこの事件を解決させろと、一人ジェリーの見張りに行く。そのころ、ウィルチェックは自宅のPCから、COSに侵入しようとしていた。

 侵入に失敗したウィルチェックは、実際にビルに乗り込むことにする。その跡をつけるジェリー。ウィルチェックが管制室に入ると、COSはなんと言葉を話し始めた。コンピュータの人工知能が自己学習を始めたのだ。静止するウィルチェックを無視し、追っていたジェリーを殺害してしまう。

 ウィルチェックは、自分が犯人だと警察に投降していた。しかしジェリー死亡時の監視カメラの映像から、ウィルチェックが犯人とは思えないモルダーは、ディープスロートにコンタクトを取り、COSの暴走を知る。

 こうなればCOSを破壊するしかない。そう決めたモルダーは留置所にノートPCを持ち込み、ウィルチェックにCOSにも通用するウイルスを作らせる。そのころ、COSはスカリーの自宅PCにハッキングし、スカリーの調査記録を見ていた。それに気付いたスカリーはFBIに連絡。ハッキング先を逆探知で割り出す。

 ハッキング先はなんと例のビルだった。急いで駆けつけたスカリーを待っていたのは、単独で乗り込もうとしていたモルダーだった。COSを破壊するため、ビルに潜入する2人。しかしそれを知ったCOSも、ありとあらゆる手を使って妨害する。車ごとぺしゃんこにされそうになったり、扇風機でみじん切りにされそうになったりしながら、やっと管制室にたどり着いたモルダー。今まさにウイルスを流そうとする時、ビルのガードマンがモルダーに銃口を向ける。彼はCIA局員で、この”学習するコンピュータ”を手に入れようとしていたのだ。しかしスカリーの機転でその場を脱したモルダーはウイルスを挿入、COSを破壊する。

 エピローグ:モルダーはディープスロートからウィルチェックが誘拐された事を知る。しかし誘拐したのはCIAであろう。COS開発者のウィルチェックに、また”学習するコンピュータ”を作らせようというのだ。「彼はそんなことには手を貸さない」というモルダーだが、ディープスロートは「人間、自由を奪われればなんだってするさ」と答える。そんなころ例のCIA局員は、破壊したCOSの復旧に懸命に取り組んでいた。「あと3時間やってダメならゴミ箱行きだ」という中、COSのパワーが勝手にONになる・・・。