荒川鉱山の水晶

荒川鉱山の水晶

1.初めに

秋田県協和町には、かつて荒川鉱山、宮田又鉱山など日本有数の銅山があり、
荒川鉱山で働く坑夫の模様を中心に、鉱山の様子は松田 解子さんの「おりん口伝」に
詳しく述べられています。
荒川鉱山に、お盆休みと8月21日に2回訪問しましたので、紹介します。
(平成12年8月採集)

2.産地

朝10時に盛岡を出発し、田沢湖を経て角館で休憩。「キリタンポ」を食べる。
樺細工を買おうと思ったが、一寸した物が5000円と高くてギブアップ。
荒川鉱山に向かう。46号線の「マインロード荒川」の標識で右折し、約3kmで
「マインロード荒川」に12時前に到着。
「マインロード荒川」前のズリは皆さん馬鹿にして採集したとの話を聞きませんが
じっくり探すと、母岩付きの頭がシャープで透明度の良い水晶や紫水晶なども採集
できます。
観光坑道に入る時に渡る川の上流、下流どちらでも、川の中や川岸で時には50cmを
越える大きな母岩付き水晶や紫水晶が採集できます。

荒川鉱山

3.産状と採集方法

緑色凝灰岩中に頁岩と砂岩の互層を母岩とし、その断層に沿って鉱脈が走っている。
大きな鉱山の跡はどこでも徹底的に選鉱され、黄銅鉱の良品など簡単には見つかりません。
製錬所跡や川の中や川岸のズリを掘り返して採集します。

4.産出鉱物

(1)水晶【Rock Crystal:SiO2】
ここの水晶は、単晶より群晶の方が見ごたえがあります。残念ながら、頭がこすれて
しまっているものがほとんどですが、じっくり探すと母岩付きで頭がシャープで透明度の
良い水晶採集できます。
緑泥石(?)を含み、緑色に色づいた水晶もあります。
紫水晶も普通の水晶の5%くらいの確率で発見できます。

荒川鉱山の紫水晶(5cm)

5.おわりに

(1)観光坑道は、全長1kmくらいで、中は、夏でも寒いくらいで、江戸時代から
昭和までの採掘の様子が人形や鉱山機械の実物などを使ってわかりやすく展示してあります。
また、各地の鉱山の鉱石なども展示してあります。 観光坑道入場券売り場の脇にある展示室にある、荒川鉱山産の方解石日本式双晶は、
一見の価値があります。
(2)採石場跡で水晶が採れるとの情報があり、採石場を探す。手前の採石場では何も
採れず。奥の安山岩の採石場は、ボロボロの濁沸石とかろうじて3mm程度の結晶が付いた
輝沸石を1ケ採集したのみ。
(3)以前、小判2銭切手を貼った明治30年代の封筒を入手した事がある。消印は、
「羽後・荒川鑛山/31.12.4」 差出人 は「宮田又鉱山 佐藤 某」とあり、
郵便局を始め、町としての機能が一通り揃った鉱山町が有ったようです。
しかし、その郵便局跡はもう草むらで覆われていました。
(4)観光坑道で働く人に「宮田又鉱山」の場所を聞き、そに向かったのですが、
場所が良く分からず引き返してしまった。次回、チャレンジです。