山梨県大菩薩峠の褐簾石

山梨県大菩薩峠の褐簾石

1.初めに

長島 乙吉・弘三父子による「日本希元素鉱物」の「山梨県のペグマタイト」の項に
「大菩薩嶺の褐簾石」が記載してある。
ここには、過去数回訪れ、その度に、母岩付き結晶を採集している。
ここは、冬期(12/15〜3/31)車が通行止めで、7km以上歩くため、
この期間をはずしての採集をお勧めする。
(平成12年12月採集)

2.産地

塩山市街から北に411号線を柳沢峠に向かって走ると、裂石温泉があり、このすぐ先に
「大菩薩峠・雲峰寺→」の表示があり、ここを入る。
林道(大菩薩の登山道)を約7km走ると「長兵衛小屋」があり、さらに奥の「勝縁荘」を
目指し、その手前に駐車する。「勝縁荘」の東側の沢が産地です。
「勝縁荘」の脇の登山道を約100m登り、右手の熊笹を掻き分けて、約70m下に
下りると、涸れ沢で、ここが産地です。

3.産状と採集方法

ここは、第3紀の花崗岩に由来するペグマタイトといわれ、粘板岩中を幅1mくらいの
石英脈もあります。褐簾石は、半透明の石英に白い長石が斑晶をなす部分にある。
従って、この手の転石を探し、表面を見て結晶があればその部分を掻きとるか、転石を割って
結晶を出します。

4.産出鉱物

(1)褐簾石【Allnite:(Ca,Ce,Y)2(Al,Fe)3(SiO4)3(OH)】
ここで採集できるのは、褐簾石だけです。うまく割れば頭付きも採集できますが、頭が
飛んでしまう事が多い。

大菩薩峠の褐簾石【結晶 10mm】

5.おわりに

「日本希元素鉱物」によれば、この近くで、「灰重石」や「電気石」も採集できる
とありますが、まだ、場所を特定できていません。分かり次第、報告します。