小川山の鉱物(2)

小川山の鉱物(2)

1.初めに

1週間前に、小川山(2418m)の尾根近くで水晶や武石を採集し、
ここは他の人にも紹介する価値がある産地であると思い、今回、福島県平地学会の
S氏、O氏、私が甲府に勤務時代の「鉱物同好会」メンバのI氏、Y氏、K氏を
案内して、今月2回目の訪問をした。

小川山採集メンバ【水晶に歓喜の声】
日ごろの行いのせいか、秋晴れの快晴に恵まれ、一足早い深山の秋の訪れを
感じながらの楽しい採集であった。
小川山の秋【ななかまどと金峰山】
(平成12年10月採集)

2.産地

【略】

3.産状と採集方法

小川山の水晶産地【緑の苔に覆われた水晶の露頭】

4.産出鉱物

今回、新たに採集した標本を追加して、紹介します。
(1)水晶【Rock Crystal:SiO2】
平板で、双晶になっている標本を採集した。頭が両方とも晶洞に食い込んでいるが、
2枚の合わせ目には、縫合線もあり、日本式双晶と考えられる。
小川山の水晶【日本式双晶?】
(2)武石【Limonite:不純な水酸化鉄】
今回、I氏が、結晶形ははっきりしていないが、振ると「コロコロ」と音のする
武石を発見し、先の「伝聞」が事実であることを確認できた。
(3)白雲母【Muscovite:KAl2Si3O10(OH)2】
アルバイト式集片連晶をなす曹長石に似た結晶形で、晶洞の壁一面付着し、
その中に水晶が林立している標本は、見ごたえがあります。
小川山の白雲母

5.おわりに

小川山は産地が広く、何が出てくるか今後が楽しみな産地です。湯沼鉱泉の
天然水晶洞には、小川山産の10cmを超す大きな紫水晶を展示してあり、闘志を
掻き立てられます。
また、この日、尾根の反対側から帰ってきたと思われる、一行に出会いました。
何かありそうです。