京都府大路の希元素鉱物

1.初めに

「日本の鉱物」には、京都府大路の産出鉱物として、希元素鉱物のトルトベイト石と
パイロックスフェロ石が掲載されている。
数年前に訪れたときに、晶洞から絹雲母に埋もれた水晶を採集した。その時、
赤褐色に変色した長石の部分に自作のガイガーカウンタを近づけた所、かなり強い
放射線を検出した。
これがどの鉱物なのか永く気にかかっていた。また、ここは、鋭錐石などの
ペグマタイト鉱物が採集できるとも聞き、再訪した。
前回の、放射性鉱物の場所は分からなかったが、今回、大きなモナズ石と
小さな水晶を採集できた。
(平成12年5月採集)
その後、モナズザイトが連日、新聞紙上に取り上げられ、私の石好き(狂い?)を
知っている会社の人達から、「モナザイトって何ですか。持ってますか。」と
質問攻めの時期がありましたが、今は落ち着きました。
(平成12年7月補追)

2.産地

京都府中郡峰山町大路は、大宮町の市街から312号線を西におれ、鱒留から
乙女神社を目指し左折すると約1.5kmで左側に金網が見えここが産地である。
大路の露頭

3.産状と採集方法

何段かに段のついた露頭と坑道がある。露頭には、幅50cmくらいの石英脈があり、
その所々に晶洞が有ります。これらの晶洞の中から、絹雲母やガマ粘土に埋もれた、水晶を
探します。
露頭の前には、ズリが残っており、ここもじっくり攻めれば、面白いと思います。
露頭の最下部には、坑道があり、入口は余り広くありませんが、内部は意外と広く、
最大幅4m、高さ7m、奥行10mくらいあります。ここでは、自作のガイガーカウンタが
活躍します。
大路の坑道内部

4.産出鉱物

【モナズ石:CePO3】
一辺が10cm程度あり、柘榴石かと見間違うような大きなモナズ石が採集できた。
放射能はかなり強く、自作のガイガーカウンタを近づけると、1秒間に数カウントになり、
危険を感じて、今は隔離保管しています。
モナズ石
【水晶:SiO2】
ここの水晶は、絹雲母に覆われて産出することが多く、形は、平板で三角形や三角錐のような
異形が多い。
最大10cm程度で、今回は、最大3cmでした。
煙水晶かかったものから透明まで有ります。

5.おわりに

トルトベイト石、パイロックスフェロ石や鋭錐石はダメでしたが、モナズ石が採集でき
遠くまで行った甲斐が有りました。