私の技術士挑戦記

1. 受験のキッカケ

  平成5年の初めに、部長から受験を薦められ、合格率の低さは
 知っていたので、「3年かけて取得」と公約。
  また、受験期の息子達がおり、「勉強しろ」と言う より
 親父が勉強している姿を見せた方が効果的かとも思った。
  2月に全社で受験説明会があり、第二次試験が8月と知る。
 準備期間は、6ケ月!!

2 . 願書出願まで

3月から、願書作成のための調査実施
(1) 業務経歴の整理
  入社以来25年余の会社生活をひも解きながら、所属、職位
業務内容、社内外の表彰などを時系列に整理。
  受験する専門科目は、学生時代に専攻し、第一線の技術者として
 開発担当した、精密機械に絞る。
(2) 主な業績
  研究所の同僚に、共同で執筆した論文一覧をまとめてもらう。
  会社の特許管理部門に、出願した特許の一覧をプリントアウト
 してもらう。
  これらの、データを取捨選択して、願書を作成し、4月初めの
 締切りにギリギリで間に合わせる。

3.受験準備

3.1 技術士にふさわしい業務経験レポートの作成
   その時までに執筆した、10冊近くの研究報告を規定の用紙
  枚数に収まるように再編集し、模範解答作成。
  経済的な効果や技術レベルの比較なども加え、「技術士に
  ふさわしい」事をアピールする。
   これをできるだけ短い時間で、読みやすい文字で書けるよう
  繰り返し練習。
3.2 専門知識論文作成
   アップデートな用語を科学技術用語集などから抜き出して
  それに解説をつけた模範回答例を約100件作成。
   閑をみて、繰り返し読みながら暗記。

4. 第二次試験

  第二次試験は、8月の暑い日に、早大で実施。暑いので
 汗拭きタオルや飲料水の持参を先輩に薦められたが、元来汗を
 かかない質なので、何も持たず席に着く。
  午前中の「業務経験」は、只管書いて、読み返して、誤字
 脱字を修正。時計を見ると11時30分。あと30分あるが
 弁当を持参していないので、街中の食堂が込む前にと思い退席。
  午後は、「専門知識」の筆記試験。
  最初の設問が「案内について記せ」と漠然とした設問で面
 食らうが構成を決めてしゃにむに書く。
「ISO9000」「レーザ測長」「太陽電池」などが出たと記憶している。
絵を用いて、パッと目を引き、読み易い回答を心がけていたので
 それを実践する。
  午後、5時ごろ終了する。1日に書く文字数は、12000とも
 言われ、少々手首が痛くなった。パソコンに慣れた今では、この
 時間内にこれだけの文字を書ける自信なし。
  試験の結果、何となく手応えを感じて夕立、豪雨の中、家路に就く。

5. 合格まで

  11月に郵便受けを覗くと、ハガキがあり、「合格」の2文字が目に
 飛び込む。
  思わず「やった!」
  12月の面接試験を経て、2月に科学技術庁 江田 五月 長官名の
 合格証を頂く。
  ほぼ、1年掛かりであった。
  早速、研究所の友人(今は大学教授)や先輩技術士に御礼と報告する。

6. その後

(1)技術士登録
   試験に合格しただけでは技術士の名称を使うことはできません。
  登録手続きをして、登録番号をもらって、初めて「技術士」と名乗る
  ことができます。
   私が登録証を受け取ったのは、4月初めでした。
(2)技術士になってみて
  日本技術士会、社内技術士会や山梨技術士会の準備会などに入会し
 新たな、技術研鑚の場を見つけることができた。
  名刺にも、「技術士」と印刷し、初対面の方でも、話が弾み、技術士の
 重みの分かる方には、畏敬の眼差しで見られ、チョッピリ嬉しいやら
 恥ずかしいやら。
(3)今後の抱負
  現在、パソコンの専門技術を生かしたボランテアィア活動や技術士
 受験者の指導を通して、将来の事務所開設に備えている昨今です。

連絡先;nakaga@tb3.so-net.ne.jp