大正鉱山の錫石

茨城県大正鉱山の錫石

1.初めに

茨城県七会村の高取鉱山や錫高野では、鉄重石やトパーズが採集できる。
高取鉱山の西にあった大正鉱山は、自形結晶をした錫石が産出し、
以前、「鉱物同志会」の採集会も催されました。
最近発行された、「鉱物同志会」の会誌に、堀会長が『採集会実施後の産地の状況を
視察するため、(平成11年)9月26日にK氏の案内で、大正鉱山に行ってきた。
・・・・・・・・・・。ところが、肝心の錫石は全く見当たらず、ほぼ採集し尽く
されてしまった様子だった。』と報告しています。
12年1月5日に行ったが全く採集できず、2月26日に再度訪れ、1時間余りで、
母岩付きを5ケ採集できた。

2.産地

茨城県七会村の水戸茂木線(51号線)から笠間緒川線に入り約500m行き
仏国寺の手前で道幅が狭くなる所に駐車する。
左手の茅のはえたやぶの中の踏み分け道を道なりに約150m行くと、左側に
ズリ石が点在する大正鉱山のズリに到着する。
ここから、枯れ沢を登って行くと、一面のずりや坑口が幾つか目に入る。
産地 杉木立の中のズリ

3.産状と採集方法

錫石は、珪質岩に脈状に胚胎した石英脈の空隙に結晶している。
従って、まず石英脈のついているズリ石を探す。表面は採集されつくされており、
ズリを掘って探すと良品を発見できる可能性が高い。
石英脈を脈に沿って割ってみると、脈の空隙に錫石の結晶を発見できる
こともある。
結晶の大きさは、大きくても3mm程度ですが、輝きの強い、
時に半透明の結晶は美しい。
ピカピカの結晶がついたものは、1時間やって数個でしょう。

4.産出鉱物

母岩付き錫石を示す。


<左>錫石(横5cm)

5.おわりに 

「古泉に水枯【涸】れず」の諺通り、じっくり攻めれば、まだまだ採集できます。
しかし、良品を採集するには、それなりの努力と運が必要です。