玉川の瑪瑙

玉川の瑪瑙

1.初めに

「常陸風土記 久慈郡」の条に、「郡の西□里に、静織(しどり)の里有り。
上古の時、綾(しず)を織る機を、いまだ知る人あらざりき。
時に、この村に初めて織りき。よりて名づく。北に小水(おがわ)
あり、丹(あか)き石交雑(まじ)れり。色は、ひん碧に似て、火を鑽(き)るに
いと好し。もちて玉川と号(なず)く。」
風土記の書かれた時代から、1300年近く経った今も、玉川ではメノウが採集できます。
(平成12年4月採集)

2.産地

国道118号線を常陸大宮に向かって走ると、「静」の信号があり、このあたりが、
風土記の「綾織の里」だったのでしょう。更に進むと、「玉川」が有ります。
玉川が、水郡線と交わるあたりから上流の川岸がメノウの産地です。

玉川のメノウ産地

3.産状と採集方法

産地は川岸の砂礫層に含まれる、メノウです。従って、川岸や浅瀬を歩きまわっての
表面採集になります。

4.産出鉱物

(1)メノウ【Agate:SiO2】
仏頭状のものや、赤く色ずいたものなどが採集できます。

仏頭状メノウ【7cm】
(2)珪化木【Petrified wood:SiO2】
樹幹の細胞中に、水に溶けたSiがはいり、置換したもので、材全体が蛋白石または
メノウ化したものが採集できます。

)珪化木【8cm】

5.おわりに

平成12年の春、橋の架け替え工事のため、川岸や橋脚部分を深く掘り込んでおり、
赤いメノウなど良品を採集できました。
また、私の車が「山梨ナンバ」なので、工事中の作業員の方が、遠くから採集に来た労を
ねぎらってくれ、採りためたものをいただきました。
その人達の話では、埼玉(?)から来た人が「砂金」を探していたというので、
パンニングしてみましたが、砂鉄は沢山採れるのですが、砂金はダメでした。