卯根倉鉱山の紫水晶

卯根倉鉱山の紫水晶

1.初めに

岩手県湯田町には、土畑鉱山、三菱鷲合森(わしあいもり)鉱山、卯根倉(うねくら)
鉱山など10指にあまる鉱山があり、大正〜昭和20年代まで、銅・亜鉛を中心に金なども
採掘したようで、その当時の賑わいを、地元の温泉旅館のご主人に伺う事ができました。
3回目の訪山で、「湯田町歴史民俗資料館」で鉱山の所在地を確認し、今まで鷲合森鉱山と
思い込んでいたのが、卯根倉鉱山である事が分かりました。
ここには、鷲合森鉱山産の20cmを越える紫水晶をはじめ、この地域にあった鉱山の
主要な鉱物を展示してあり、一見の価値があります。
(平成12年8月採集)

2.産地

荒川鉱山から帰り、「協和」インタから秋田道にのり、「湯田」インタでおり、
湯田錦秋湖駅前を過ぎ、本屋敷の集落の入り口で山道(無断進入禁止の標示あり)に入る。
平成10年には車で奥まで行けたが、今は高さ2mを超えるイタドリが群生し、これを
掻き分けながら、約600m進むと、右手にコンクリート製の鉱山施設跡がある。
ここに車を停め、この先150mで高さ10mくらいの尾根を越えた反対側がズリである。
2万5千分の一の地図「陸中川尻」の南本内川と安久登沢の合流点の尾根が卯根倉鉱山の
ズリです。

卯根倉鉱山のズリ

3.産状と採集方法

緑色凝灰岩中(グリーンタフ)に貫入した石英脈のなかの細長い晶洞に成長した
紫水晶や白水晶がある。
転げ落ちないよう注意しながら、表面採集やズリを掘り返して採集すると、紫、白水晶の
群晶が見つかりました。

4.産出鉱物

(1)紫水晶【Amethist:SiO2】
ここの紫水晶は、柱面が余り発達せず、長さ1cm程度で、群晶になっています。
白水晶も同じような産状です。他の金属鉱物はほとんど有りません。広大なズリなので、
別な場所に有るのかも知れません。

卯根倉鉱山の紫水晶(10cm)

5.おわりに

ここは、蛇が多く、夏向きの産地ではありません。
(今回、シマヘビ1匹、蝮1匹と遭遇!!)