
(99.3.11記)
ユーノス500のイスにこりたので、次はやっぱり欧州車だと考えて、色々な車の中から選ばれたのがこの二台目のシトロエンです。予算は200万以下で、候補は、ルノートゥインゴ、VWポロ、プジョー405(中古)、シトロエンZX(中古)でした。405以外は試乗をして、ほとんどトゥインゴに決まりかけていたときに(ポロは納期がすごく遅かった)、カーセンサーでシトロエンZXブレークの新庫車を発見。冷やかし半分で見に行ったところ、新庫車ではなく未登録の新車であることがわかり(在庫車)おまけに大幅値引き(在庫車にしてもすごかった)。予算は少々オーバーしたものの、年率0.1パーセントローンも組んでくれ、セールス氏の人柄も良かったため、購入することにしました(ルノーは態度が悪かったなぁ)。
さて、それから二年の月日が流れた今、ZXの姿は我が家にはありません。新ばか車導入のために売られて行ってしまいました。二年間つきあった印象としては、悪くない。この一言につきると思います。でも、車ばかのばか心を満たすプラスアルファが無いんです。上記した「イスの出来が良くて何のストレスもなく車に乗れること」と言う条件は見事にクリアしています。イスの出来自体はXantiaよりは劣りますが、この車も何処にでも気楽に乗っていける車でした。でもXantiaには持ち続けていられる情熱が、この車には持ち続けることが出来なかったのです。在庫車だったせいか細かな不具合が多かったことも、テンションを下げさせる要因ではありました。でもラテン車を買うのですから、そんなことは最初から覚悟してました。問題はそんなことでテンションが下がってしまう程度の愛着しかわいていなかったと言うことでしょう。形にしても私の一番好きなZXは1.6のクラブでした。色も赤が好きです。この仕様のZXは今でも町で見ると惚れ惚れしてしまいます。でもうちのは便利で流行りのブレークなんです。ZXと言うことでは同じですが、まるで好みにはあっていないのです。何を書いても言い訳になってしまうのですが、そんなわけでZXは私にあまり愛されずに、旅立って行きました。次のオーナーはZXの魅力にどっぷりはまってくれる方だと良いなと思います。
さて、では具体的に何処が良くて、何が気に入らなかったか記したいと思います。まず良い点。小さくて乗りやすい(何と言ってもカローラのセダンより小さいのだから)。これはうちの母がXantiaより好んでこちらを使っていたことからも伺えます。イスの出来もまぁ良い。と言うか、最低これぐらいのレベルではありたい(200万も払って買い物するのだから)。ワゴンの荷室は何かの時にやはり便利である(自転車買ったりとか)。乗り心地もやはりシトロエンはシトロエンであった(他の車に比べるとやはり良いなと思わすモノはあった)。とまぁ、良い点だけを並べていくと何も問題ないじゃないかと言うことになってしまうのですが、実は問題があるのです。それは我が家には、先にXantiaがあったという事です。しかもややこしいことに、先輩のXantiaの方が基本設計年度が新しいうえに、クラスも上なのです。ZXは新車なのに、この三年落ちの先輩にかなわないことが一杯出てきてしまうのです。そりゃ本来クラスの違うXantiaとZXを比べてはいけないことぐらいわかっています。でもそこはそれ、同じシトロエンなのだからと言う見方をどうしてもしてしまうのです。
まず、Xantiaではほとんど出ない異音(あくまでもシトロエンレベル、トヨタ車とかに比べれば出ます)がとめどなく出ます。しかもプラスティックの軋み音等で無く、構造的に直しようのないモノが二ヶ所。一つはリアのシートベルトアンカーから、絶えずカタカタ音。これは当初アンカーがボディと当たって鳴っているのだろうと言うことで、何とか消せそうな音かと思ったのですが、実はアンカー内部でベルトの基部とアンカーのカバーが当たっている音で、消しようがないと言うことが判明。そういう構造なので、何度変えても出るモノは出ると言われ断念(設計年度が後のXantiaでは、対策されたのか問題がない)。もう一つはリアシートの折り畳みするためのキャッチの部分から、これまた始終鳥のさえずりのようなキュポキュポ音が出っぱなし。これも構造上こういうモノなので手直しできないと言う判断。やってもグリスを塗る程度で効果無し。とにかくこの二つの音が年がら年中鳴っているのです。段差を越えた時に軋むとかなら、文句も言いませんし気にもしません。でもずっと鳴りっぱなしなのに音が消せないって言われると、やっぱりうちの車は外れ車なのかなぁなんて考えてしまいます。
さらにXantiaと比べて気になる所としては乗り心地でしょうか。よくものの本や他の方のHPには、ZXは通常のバネ車だが充分にシトロエンらしい乗り味があるし、むしろ低速ではハイドロ車特有のコツコツ感が無い分乗り心地が優れている。と書いてあったのですが、私にはどうしてもハイドロ車のXantiaの方がよく見えてしょうがありませんでした。低速でもブレークだからか、結構ごつごつしていましたし。ある程度の速度域になると、もうまるでかなわないのです。二年ぐらいではZXのおいしい部分は出きってないのかもしれませんが、とにかくXantiaとの差は私には歴然としていました。つまり乗っていて楽じゃないんです。かといってブレークボディなので、あまり軽快感はありませんし。こういった辺りも私にとってのプラスアルファにならなかった要因だと思います。
乗っていて楽じゃないと言えば、非力なエンジンとアクセルペダルの重さです。私はXantiaに関しては、ちまたで言われるほど力不足は感じず、ATの設定にも不満を感じないのですが、ZXはこの点でも満足できませんでした。特に操作系が重い車があまり好みではない私にとって、ZXのアクセルペダルは重い部類に入って、エンジンもあまり廻りたがらず気に入りませんでした。それに輪をかけたのが、ATの微妙なセッティングのずれです。XantiaのATもZXのATも、2速から3速に入るのは大体50キロを越えた辺りなのですが、この切り替えの際に、ZXはエンジンの非力さからかなかなか切り替わらず、どうしてもアクセルをあと一踏みしなければいけないのです。これらの事柄が重なると、どうしても楽に軽快に動けるXantiaに対して、ハンドルもアクセルもみんな重めで、始終異音の鳴っているZXはどうしても見劣りしてしまうと言うことになってしまうのです。
そんなわけで単体としてみればあまり不満のないZXなのですが、Xantiaにあるプラスアルファの良さ(と言うか、欠点を補って余りある良さ)が感じられず、売られていくことになってしまいました。最後までZXの良さというモノがあまりわかってやれなかった私ですが、そもそも私の頭で描いていたZXと言うモノは、小さくて軽快感のある走り、多少のビビリ音とかはするが快適な乗り心地、上までは回りたがらないが実用域ではしっかりとしたトルクが出て、不満を感じない走り。と言うようなモノでした。うちの車が、在庫車なのでシャンとしてなかったのか、私の育て方がいけなかったのかわかりませんが、残念ながらこのようなイメージ通りの車ではなかったと思います。皆さんのZXはもっと良い子なんでしょうかとても気になります(愛情不足かねぇ)。
使用期間中の平均燃費(市街地9:高速1)7.83km/l
何、シトロエンの話がもう少し聴きたい?(トラブル情報あり)