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第1部 三銃士_The three musketeers
第2部 20年後_Twenty years later
第3部 ブラジュロンヌ子爵_Viscount of Bragelonne
1625年4月フランス。近衛銃士隊長トロワヴィル伯爵ジャン・ド・ペレ(以後は通称トレヴィル)の戦友だった父の紹介状を持って、ガスコーニュの青年貴族ダルタニャンは国王陛下の銃士隊に入るためパリ向かっていた。途中、貴婦人を連れた貴族と喧嘩になった。その貴族の名はローシュホール伯爵、連れの貴婦人はミレディー。

時代はルイ13世の御代、国政は優れた政治家である宰相リシュリュー枢機卿アルマン・デュ・プレシスが握っており、フランスをヨーロッパ一の強国に仕上げる基礎を構築していた。ルイ13世にはトレヴィル隊長率いる近衛銃士隊があり、リシュリュー枢機卿も対抗して専属の護衛隊を編成していた。ルイ13世を慕う銃士たちとリシュリューを慕う護衛士たちは仲が悪く、いつも喧嘩になって往来で斬りあった。この喧嘩の勝敗がルイ13世やリシュリューの気分を左右する有り様だ。サンタントワーヌ門からパリに入ったダルタニャンは、リュクサンブール宮裏ヴィユ・コロンビエ通りのトレヴィルの邸へ向かった。トレヴィルは戦友の息子に好意的だったが、銃士に任命するには何か国王の気に入る手柄をたてねばならなかった。

トレヴィルの部屋を出たダルタニャンは、アトスと言う銃士にぶつかり決闘を申し込まれ、次に金の刺繍の剣つり帯を自慢しているポルトスにぶつかり決闘を申し込まれ、さらにアラミスにも決闘を申し込まれた。たちまち3人の銃士と決闘する事になったダルタニャンは、決闘の場所カルム・デショー修道院の裏庭へ行きアトス、ポルトス、アラミスの3人に会った。アトスは一番年長で人生を悟りきったような男、ポルトスは見え坊で百人力の大男、アラミスは宗教かぶれで秘密が多く高貴な女性と関係があるらしい。この3人は無二の親友だったのだ。そこへジュサック率いるリシュリューの護衛士の一隊が現われ、3人の銃士と喧嘩になりダルタニャンも銃士に加勢した。アトスはカユザック、アラミスは2人を相手に、ポルトスはビカラと、ダルタニャンは剣豪ジュサックと闘い銃士たちの大勝利となった。4人は意気投合し友情を誓った。さて次の日、護衛隊一の強者ベルナジューがダルタニャンに挑戦して来たがダルタニャンはこれを倒して、一躍有名人となった。

ダルタニャンはサン・シュルピス教近くのフォソワイユール通りのボナシゥの宿に部屋を借り、従者プランシェを雇った。ある夜その宿にリシュリューの護衛隊がボナシゥ夫妻を逮捕に来て、ダルタニャンは彼の妻コンスタンスだけ助けました。ルイ13世の妃アンヌ・ドートリッシュにはイギリス国王チャールス1世の寵臣バッキンガム公爵と色恋の噂があり、アンヌ王妃の失脚をねらったリシュリューが肌着係であるコンスタンスの逮捕を命じたのだ。ダルタニャンはコンスタンスに一目惚れ、追手が来る事を考えコンスタンスに身を隠す事をすすめた。しかし忠告を無視したコンスタンスは夜中に飛び出し、謎の男と合流してルーヴル宮へ向かった。ダルタニャンは嫉妬にかられ、ポン・ヌフで2人の前に立ちはだかった。その謎の男こそバッキンガム公爵ジョルジュ・ド・ヴィリエだった。恋心を誰よりも知っている公爵はダルタニャンを許した。バッキンガムは大胆不敵な男で危険を犯してアンヌ王妃に会いに来たのだ。バッキンガム公爵はアンヌ王妃と密会し、アンヌは誕生日にルイ13世からもらった12個のダイア付きの首飾りを公爵に与えてしまった。ラノワ夫人はこれをリシュリューに密告、リシュリューはバスティーユに投獄したボナシゥを買収しコンスタンスの監視を約束させた。釈放されたボナシゥは自分の妻の行動を逐一リシュリューに報告して金をもらう最低の夫となった。リシュリューはミレディー命じて、イギリスへ帰ったバッキンガム公爵から首飾りのダイアを2個盗ませた。

リシュリューはルイ13世に12日後にパリ市庁舎での大舞踏会をすすめ、当日アンヌ王妃が例のダイアの首飾りつける事を約束させた。ご存知の通り首飾りはイギリスのバッキンガム公爵の手にある、しかもダイア2個が抜きとられて。リシュリューは公の席でアンヌ王妃のスキャンダルを暴くつもりだ。絶望したアンヌ王妃を肌着係のコンスタンスは優しくなぐさめ、夫ボナシゥを行かせて首飾りを受け取ってくる事を約束した。すでにボナシゥはリシュリューの密偵。すぐさまこの事を知らせに行った。そこへ現われたダルタニャンは愛するコンスタンスのため王妃のため、イギリスへ行きバッキンガム公からダイアの首飾りを受け取って来る事を誓った。