
一同はル・ア−ヴルに上陸した。バッキンガム公爵が王女の宿に誰も近づかせないように街中の宿を借りきっていた問題で、ギ−シュ伯爵とバッキンガム公爵は衝突した。ラウルは仲裁しバッキンガム公爵に忠告した。父親がダルタニャンと親交があったバッキンガムは、同じくダルタニャンを信頼するラウルの言葉に従った。
次の日一行はパリへ向かった。道中ギ−シュはアンリエットの馬車に馬を並べて話し相手になり、嫉妬に苦しむバッキンガム公をラウルはなぐさめた。。事あるごとにダルタニャンの悪口を言うワルド子爵とラウルはついに激突し、ワルドは去って行った。
ルイズ・ド・ラ・ヴァリエ−ル嬢がアンリエットの侍女となる宮廷生活の危険さを考えたラウルは、ルイズに結婚を申し込んだ。しかしルイ14世はこれに反対のアトス・ラ・フェ−ル伯爵を察して結婚の許可を延期した。オルレアン大公フィリップが妻アンリエットに恋をしているバッキンガム公爵に腹を立てた、太后アンヌはかつての恋人の息子バッキンガムにイギリスへ帰るように説得した。悪口を言いまわるワルド子爵に銃士隊長ダルタニャンは忠告した。イギリスへ帰るバッキンガム公はカレ−の海岸でワルド子爵と決闘した。ワルドの父がリシュリュー派で、暗殺されたバッキンガム公の父の敵だったからだ。ワルドは負傷した。
一方ヴァンヌ司教アラミスはバスティーユの典獄ベーズモーを買収していた。そして獄内で王族なみの待遇を受けているマルキアリと言う囚人に面会した。その囚人の顔はルイ14世に生き写しだったのだ。
宮廷ではバッキンガムのいなくなった今、ギーシュ伯爵はアンリエットの一番のお気に入りだった。オルレアン大公フィリップは王位へ野心を持たぬよう女の子として育てられたので、女装や同性愛の癖がある。そんな倒錯した愛の相手で1番のお気に入りが腹黒いギーズ侯爵シュヴァリエ・ド・ロレ−ヌで、ギーズ侯はギ−シュ伯爵とアンリエットの噂を広めていた。危険な恋に心燃やすギ−シュにラウルは幾度となく忠告をした。あろうことかルイ14世も義妹アンリエットに心ひかれはじめ、嫉妬からギ−シュ伯爵を追放してしまった。
宮廷一行はフォンティ−ヌブロ−に来ていた。今はルイ14世と王弟妃アンリエットの仲が噂になっていた。母后アンヌはルイ14世を注意した。そこでルイとアンリエットはお互いの恋を隠す隠れ蓑として、侍女の1人ルイズ・ド・ラ・ヴァリエ−ル嬢を利用したのだ。そんなルイ14世とアンリエットの間にはヴェルデ侯爵と言う子供がうまれる事になる。追放されたはずのギ−シュ伯爵が無断で戻ってきたが、既にルイ14世の嫉妬の対象ではなかった。コルベ−ルは財務卿フ−ケに多額の出費をさせて破産させるため、フ−ケの城ヴォ−・ル・ヴィコントで陛下のために宴会を催す事を企画し、ルイ14世も承諾した。その夜フォンティ−ヌブロ−の王家の樫の下で、王弟妃アンリエットの侍女ルイズ・ド・ラ・ヴァリエ−ル嬢とオール・ド・モンタレ−嬢、そしてフランソワ−ズ・アテナイス・ド・ロシュア−ル=モルトマールことトネ−・シャラント嬢がおしゃべりしていた。トネ−・シャラント嬢はモンテスパン侯爵への想いを口にし、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエ−ル嬢はルイ14世のことを太陽と讃え、興奮したルイズは気絶して倒れた。これを盗み聞きしていたルイ14世はルイズを抱きかかえて侍女の部屋までつれて行った。ルイズの賛辞にルイは感動していた。国王のルイズへの親切は数時間のうちにフォンティ−ヌブロ−中に広まった。数時間後、王家の樫の下で今度はギ−シュ伯爵がアンリエットへの愛をラウル・ド・ブラジュロンヌ子爵に語っていた。それを王弟妃アンリエットとトネー・シャラント嬢が盗み聞きしてしまったのだ。一方フォンティ−ヌブロ−の街の宿屋でヴァンヌ司教アラミスは死にかけているイエズス会管区長に会った。管区長は王家と戦える秘密を持つ後継者を探していた。アラミスは王家の重大機密を打ち明け、老いた管区長はアラミスを後継者に任命して死去した。
フォンティ−ヌブロ−の長い夜が明た。ラウルは国王の命令でイギリスへ行く事になりルイズに別れをつげた。ルイ14世はラウルを遠ざけようとしていた。美しく気の強い王弟アンリエットから清純で気弱なルイズにルイ14世の心が移りつつあった。劇作家モリエ−ルはルイズをして「フランス1の美女」と評し「タルチェフ」をつくった。乳癌に苦しんでいた太后アンヌは人気取りにダイヤの腕輪を賞品にして「くじ引き会」を開いた。見事ルイ14世が当てたが賞品のダイヤの腕輪をルイズ・ド・ラ・ヴァリエ−ル嬢に与えてしまったのだ。これによりルイズは太后アンヌをはじめ高貴な婦人や侍女仲間からいじめられるようになった。銃士隊長ダルタニャンはポルトス・デュ・ヴァロン男爵とフォンティーヌブローの近くのプランシェの別荘を訪ねていた。その2階の窓からは見える墓地でアラミスとシュヴル−ズ公爵夫人が密会していた。フーケに恨みのある公爵夫人はアラミスをゆすっていたのだ。






