第二十五回 マイケル・ヘッジス


 

マイケル・ヘッジスが亡くなってから5年が過ぎてしまった。
1953年生まれだから44歳で亡くなった事になる。
自動車事故とは言え、それはあまりにも早すぎる気がする。

最近になってよく友人達と彼の事を話する機会があるんだけど、
僕としてはもっと後の作品やギター・プレイを聴いてみたかった。

1st アルバム " Breakfast in the Field " のリリースされたのが1981年で、
3年後の1984年にギター・ミュージックの歴史に残るであろう
名盤 " Aerial Boundaries "がリリースされた。
これら2枚のアルバムでコンポーザーとしても、又ギタリストとしても
頂点に達したと言っても過言ではないだろう。

どちらのアルバムも世界中でビッグ・セールスを記録し、
ミリオン・セラーになったと言うことが前述した事を裏付けている。
個人的にはニュー・エイジと言う言葉は嫌いなのだが、
彼が所属していたウィンダム・ヒル・レーベルの作り出す音楽が時代に受け入れられ、
いつの頃からかそれらはニュー・エイジ・ミュージックと呼ばれるようになった。
確かに初期のウィンダム・ヒルのアルバムからは
手作りの暖かさみたいなものが感じられ僕も好きである。
ただ後にはレーベルそのものが大きくなりすぎ、扱うジャンルも幅広くなり過ぎたように思う。

そんな中にあってコンスタントにアルバムを作り続けたマイケル・ヘッジスだが、
正直言って、僕としては以後のアルバムには満足出来なかった。
ギター・スタイルもストローク中心になり、それはそれで独自のコード・ヴォイシングを
使ったりしているので個性はあるのだけど、音の緻密さが薄らいだように思う。
この時期の彼には奥行きが感じられるようなサウンドは必要なくなったのかも知れないし、
興味も無くなったのかも知れない。

断っておくが、僕がこんな事を書いているのは彼の一ファンとしての想いで書いている。
それにしても僕達は惜しいアーティストを亡くしてしまったものだ。


 

この " Beyond Boundaries " は2001年にリリースされたベスト・アルバムで、
彼の16年間のギター・ミュージックの断片を垣間見ることが出来る。
三曲の未発表テイクはボーナス・トラック的だが、ファンにとっては嬉しいプレゼントだろう。
僕としてはやっぱり " Rickover's Dream ", " Aerial Boundaries ",
" Ragamuffin ", " Bensusan " が、今聴いても新鮮である。


Michael Hedges

" Beyond Boundaries " Guitar Solos

Windham Hill  01934-11612-2


 

  1. Rickover's Dream
  2. Aerial Boundaries
  3. Eleven Small Roaches
  4. Ragamuffin
  5. Ritual Dance
  6. Chava's Song
  7. The Double Planet
  8. Jitterboogie
  9. Java Man
10. Bensusan
11. Because It's There
12. The Unexpected Visitor
13. The 2nd Law
14. Baal T'shuvah
15. The Funky Avocado
16. Dream Beach
17. Gospel
18. Sofa No.1
19. Rickover's Dream





このアルバムはウィンダム・ヒルのCDを扱っている大きなCDショップ
だと、入手またはオーダー出来ると思います。