第十四回 ジョン・レンボーン


 
 

僕がギター・ミュージックというものに目覚めたのは '69 年にバート・ジャンシュ、
ジョン・レンボーンという二人の偉大なギタリスト出会ってからである。
' 60 年代のイギリスのアコースティック・ギター・シーンはとてもエネルギッシュだったし、
個性的なギタリストが精力的に活動していた。
ビッグ・ビル・ブルーンジイのブルース・ギターにインスパイアされ、
ギター・プレイにのめり込んでいったそうだが、身近な友達でもあり、
又ライバルとしても有名な、バート・ジャンシュの存在も見逃せない。
ジョンのトランスアトランティック・レーベルからリリースされた初期のアルバム
 " John Renbourn ", " Another Monday " などを聴くと、
ジョンなりに捉えたブルース・フィーリングを感じる事が出来て面白い。
でも良い、悪いは別として、あくまでも白人の捉えたブルースだと言える。
これは後になってジョンも気づいたようで、
彼の作品からはブルースっぽい楽曲が少なくなくなっていった。
自分のルーツというものがイギリスや大きくヨーロッパにあるという事が解ったのであろう。
その後のジョンの作品からは、コンテンポラリー・クラシックとでも呼べそうな
ヨーロッパのルーツ・ミュージックをベースにした新しい何かを感じる事が出来る。
特に1968年にリリースされた " Sir John Alot Of Merrie Englandes Musyk
Thyng & Ye Grene Knyghte " や1970年にリリースされた " The Lady And The
Unicorn " はジョン・レンボーンならではのギター・アルバムである。
' 68 年にはバート・ジャンシュと一緒に " ザ・ペンタングル " を結成し、
その活動は ' 72 年まで続くことになる。
 


 

この " The Hermit " は1976年にリリースされた通算6枚目のソロ・アルバムで、
ジョンの辿り着いた新境地というものを全ての楽曲から感じることが出来る。
勿論ヨーロッパ・ルーツの楽曲も収録されているが、
新感覚で作曲された6曲が素晴らしい。
又このアルバムにインスパイアされたギタリストが多いと聞く。
個人的には " John's Tune ", " Goat Island ", " Old Mac Bladgitt " といった
楽曲が好きである。


John Renbourn

" The Hermit "

Shanachie 97014



 

  1. Medley : A Toy/Lord Willoughby's Welcome Home
  2. Three Pieces By O'Carolan :
     a. The Lamentation Of Owen Roe O'Neill
     b. Lord Inchiquin
     c. Mrs. Power ( O'Carolan's Concerto )
  3. The Princess And The Puddings
  4. Faro's Rag
  5. The Hermit
  6. Goat Island
  7. Old Mac Bladgitt
  8. Pavanna ( Anna Bannana )
  9. Bicycle Tune
10. John's Tune
11. Caroline's Tune





オリジナル盤はイギリスのトランスアトランティック・レコードから
アナログ盤のみリリースされていましたが、後にアメリカのシャナキー
というレーベルからCD化され再発売されましたので、現在も入手可能です。