第十六回 ピーター・フィンガー


 
 

1954年にドイツの北東にあるワイマールという町で生まれ、
幼い頃からオーケストラのコンダクターであった父親の指導もあり、
ヴァイオリンのレッスンを受けていたそうだ。
そして8歳と15歳の時には全国規模のコンクールで見事に優勝もしている。

ギターに関しては13歳の頃から弾き始め、
厳格であった父親の目を盗んではロックやフォーク・バンドでギターを弾いていたという。
彼に聞いた話だと、当時は弾き語りもやっていたそうで、
ジェームス・テイラーがフェーバリット・シンガーだと言っていた。
1973年にはオスナブルックで行われたインター・フォーク・フェスティバルの
新人コンテストに出演し優勝している。
そして同年に初めてのレコード " Finger Picking " を
インディーズ・レーベルからリリースする。

その後1974年にはステファン・グロスマンと出会い、
彼のプロデュースでキッキング・ミュール・レコードから " Guitar Instrumentals ",
" Bottleneck Guitar Solos ", " Acoustic Rock Guitar "
といったアルバムをリリースしている。
又、コンサート活動も精力的に行い、ヨーロッパで少しずつ名前を知られるようになる。
 

彼の大きな転機は1988年に自身のレーベル、
" Acoustic Music Records "を設立した事である。
当初は自分のアルバムだけをリリースしていたが、
やがてヨーロッパの他の国のギタリスト達のアルバムもプロデュースするようになり、
今やヨーロッパにおけるアコースティック・ギター・シーンの
オピニオン・リーダー的な存在になっている。

最近はレーベルのオーナーとしての仕事が多くなり、
作曲やコンサート活動が出来ないと言っていたが、
ファンの多くは少しでもいいから自身の音楽活動を続けてくれる事を望んでいる。


 

この " Open Strings " は1999年にリリースされた最新作で、
最近のコンサートでよく演奏される楽曲を含めた11曲が収められている。
" 101 South " はラテン・フィーリングを持った楽曲で、
ジャジーなコード・プログレッションがお洒落である。
" Il etait une fois " はお得意のクラシカル・タイプの楽曲で、
ドビッシー、ラベルと言った印象派の作曲家達の影響がうかがえる。
" Open Strings " はロック・ビートにのっかった超絶テクニックを駆使した楽曲で、
最近のオン・ステージでのテーマ・テューンになっている。
多分レコーディングでは愛用のケビン・ライアンが使われているのであろうが、
サスティーンの効いたクリーンなサウンドがとても気持ち良い。

何時になるか判らないけど次作が楽しみである。



 
 

Peter Finger

" Open Strings "

Acoustic Music Records  Best. Nr. 319.1173.242

 
 


 

  1. 101 south
  2. Il etait une fois
  3. Open strings
  4. Just another day in may
  5. Black sea impressions
  6. Snapshot
  7. Still life
  8. Interlude
  9. The blue horizon
10. Aquarell
11. Visions





ピーター・フィンガーのアルバムは、他のアーテイストのアルバムも含めて
中林貿易が輸入代理店になっていて、そちらで扱っています。当ホーム・ページ
からリンクしていますので、そちらのウエブ・サイトをチェックしてみて下さい。