第十三回 プレストン・リード


 
 
 

プレストン・リードは過去二度の来日をしているが、
その個性的なギター・プレイ故に、
アコースティック・ギター・ファンの反応は賛否別れていると言った現状だ。
ただ僕から言わせれば、ギター・ミュージックとして捉えれば、
別にアコースティック・ギターや奏法そのものに拘る必要もないし、
又、拘って欲しくない。
そんな超個性的なギタリスト、プレストンのコアなファンも
少しずつではあるが増えているようで、今年行われた某楽器主催のギター・コンテストで、
多くのプレストン・スタイルのアマチュア・ギタリスト達が居たのには驚いてしまった。
ただ彼らは上っ面の格好良さだけでプレストンのギター・ミュージックを捉えていて、
楽曲そのものはコピーの域を脱していない。
でも時間が経てば自分のオリジナリティというものが出てくるかも知れないが、
あくまでも本人達の今後の取り組む姿勢が大事であろう。
何しろプレストンは三十年近く掛けて自分のギター・スタイルを作り上げたのだから。
一朝一夕で出来るような、そんな簡単なギター・ミュージックではない。
以前、ウィル・アッカーマンのプロデュースでアルバムが制作されるという話があり、
(事実レコーディングも行われた。)とても楽しみにしていたのだが、
レーベルの諸問題でリリースされなかった。
ツイてなかったと言えばそれまでだが、一匹狼のプレストンらしい話だ。
でも僕としてはどんなサウンド・メイキングが成されるのかとても興味があった。


 

このニュー・アルバム " Handwritten Notes " は
プレストン自身がプロデュースしていて、
お蔵入りになったアルバムの楽曲を再レコーディングしたのだと思う。
でもギター・サウンドもオベーションらしからぬ気持ちの良いサウンドに仕上げられ、
これまでのインディーズ盤のようなトレブリーな耳に来るようなサウンドではない。
内容的には相変わらずタッピング・プレイを多用したリズミックな楽曲が多いが、
個人的には " First Summer Without You ", " Lost Time " などの
ビル・エバンス・フィーリングのバラードが好きだ。
それにしても孤高のギタリスト、プレストン・リードは
いったい何処へ行こうとしているのだろうか?
トンネルの出口はあるのだろうか、又、見つかるのだろうか?



 
 
 

Preston Reed

" Handwritten Notes "

Outer Bridge Records  OB-1001



 
 

  1. Night Ride
  2. Gianaina
  3. First Summer Without You
  4. Tractor Pull
  5. Crossing Open Water
  6. The Groove
  7. What You Don't See
  8. Accelerator
  9. Love In The Old Country
10. Along The Perimeter
11. Lost Time
12. Quintana Roo
13. After Rain
14. Shinkansen






インディーズ・レーベルからのリリースですがメイル・オーダー
も出来るようなので下記ウエブ・サイトをチェックしてみて下さい。

www.PrestonReed.com