第四十一回 トミー・エマニュエル


 

最近になって注目されているトミー・エマニュエルというオーストラリアの
ギタリストの事は、それこそ10数年前から知ってはいた。
でもあまり興味がなかったというか、カントリー系の、それもアンサンブル
中心のギター・プレイが僕にはもう一つピンとこなかったのだ。

彼のバイオによると、1955年5月31日にオーストラリアのニュー・サウス・
ウェールズに生まれ、それも6人兄弟という大家族だったという。

ギターを始めたのは僅か4歳の頃で、最初に覚えた曲は、
アメリカのカントリー系のギタリストとして有名なアーサー・スミスの
" ギター・ブギー・シャッフル "だったそうだ。
その後の彼の音楽人生に於いて深い感銘を受けたギタリストとして、
チェット・アトキンスと、1960年代にイギリスのポップ・ミュージック・シーンで活躍した、
シャドウズの名ギタリストだったハンク・マーヴィンの名前を挙げている。

1960年に入ってから兄弟達と " Emmanuel Quartet " というバンドを結成し、
オーストラリア国内で35年以上の活動を続けたそうだ。
又、彼のステージ上でのショー・マン・シップは、兄弟達との35年といった長い
音楽活動を続けているうちに、自然と身に着いたのであろう。

これまでに数多くのアルバムをリリースしているが、1996年にリリースした
" Can't Get Enough " というアルバムでは、スペシャル・ゲスト・ギタリスト
としてロベン・フォード、ラリー・カールトン、チェット・アトキンスといった
錚々たる顔ぶれのギタリスト達とセッションを行い、アメリカの音楽業界からも注目される。
その後チェット・アトキンスとは親密な付き合いが始まり、1997年には
" The Day Finger Pickers Took Over The World " というデュオ・アルバムをリリースし、
1998年にナッシュビル・ミュージック・アワードで見事に優勝している。
又、 同アルバムに収録されている " Smokey Mountain Lullaby "が
同じ年のグラミー・アワードにもノミネイトされた。
 


 

この " Only " は2000年にリリースされた彼のソロ・アルバムで、彼自身の
ヴァーサタイルなアコースティック・ギターが堪能できる素晴らしいアルバムだ。
個人的にはメロディが素敵な " Those Who Wait "や、
カリプソ風のリズムが心地よい " Mombasa "、幻想的な " Questions " 、
チェット・アトキンスやジェリー・リードのギター・プレイを彷佛させる " Luttrell "
といった楽曲が好きである。

現在、47歳のトミー・エマニュエルというギタリスト、
今が一番脂が乗っている時かも知れない。


 
 
 

Tommy Emmanuel

" Only "

Tommy Emmanuel c.g.p.  TE-001



 

   1. Those Who Wait
   2. I've Always Thought of You
   3. Mombasa
   4. Timberlake Road
   5. Questions
   6. Padre
   7. Luttrell
   8. Since We Met
   9. Drivetime
 10. The Robin
 11. Train to Dusseldorf
 12. Biskie
 13. Stay Close to Me
 14. Ol' Brother Hubbard


 



トミー・エマニュエルのCDは輸入盤を扱っている大きなCDショップ
で手に入ると思います。
彼のオフィシャル・サイトがあるので、彼に関する情報やその他、
チェックしてみて下さい。
http://members.ozemail.com.au/~tommye/