
いつも2人で 1967米
監督:スタンリー・ドーネン。
倦怠期を迎えた夫婦。”離婚”の言葉も口に出る。出会いの頃、新婚の頃、結婚数年後、と、2人車で
通って来た軌跡を辿りながら、夫婦の十数年間の愛の形を描き出した作品。A・フィニーとA・ヘップバーンが、
それぞれの年齢が持つ、初々しさ、情熱、倦怠などを、味のある演技で表現している。
夫婦間の溝や、人間の心の隙間の描き方が、とても繊細でリアル。決して特別な夫婦の話じゃなく、どこにでもある
夫婦の現実だと思わせられる。A・ヘップバーンの結婚生活に疲れた顔は新鮮で好感が持てるし、彼女の変化のある
ファッションは目に楽しい。また、凝ったクレジットや、現在と過去が交錯する構成など、とてもお洒落な映像でした。
2002/03/27

秘密の絆 1997米
監督:パット・オコナー。
父亡き後、母が女手ひとつで兄弟を育てる貧しいホルト家。両親と3姉妹が暮らす裕福なアボット家。
これら2つの家庭間の対立や屈折した人間関係が描かれている作品。
互いに惹かれあいながらも、あと一歩が踏み出せない、ホルト家の次男とアボット家の三女を、
ホアキン・フェニックスとリブ・タイラーが初々しく演じています。(この時二人は私生活でも実際に付き合い始めたらしいですが。)
また、複雑な兄弟関係や親子関係が、丁寧に描かれていて、なかなか興味深い作品でした。出演は他にビリー・クラダップ、
ジェニファー・コネリーなど。
2002/03/26

禁断の惑星 1956米
監督:フレッド・M・ウィルコックス。出演:ウォルター・ピジョン、アン・フランシス、レスリー・ニールセン。
惑星アルティア4に着陸した宇宙船の調査隊たちの前に、その惑星で以前消息を絶っていた調査隊のひとりモービアス博士と
その娘アルティア、ロボットのロビーが現れる。やがて、絶滅した先住民クレール人が開発した機械によって博士の潜在意識が
具現化した怪物が、隊員たちを襲う。
SF映画のエポックとされる作品らしい。SF映画はあまり観ていない私にとっては、なるほど勉強になりました。
高度なCG技術を駆使した現代の映画ほどにはスピード感も臨場感もないが、ゆったりとした映像や、機械や建物、
風景などの計算し尽くされた美しさは、とても新鮮でした。丸っこいロボット、一風変わった音楽は、癒される感じ。
不思議な世界に誘い込まれます。また映像の印象だけでなく、ストーリーも魅力的。哲学的なテーマも盛り込まれていて
奥深い。
2002/03/25

モンスターズ・インク(吹替) 2001米
人間の子供の絶叫をエネルギー源として蓄える会社モンスターズ・インク。ある日、子供がモンスターの世界に迷い込んで
しまい大騒ぎに。マイクとサリーは、ブーと名付けたその女の子を何とか元の子供部屋に帰そうと奮闘する。が、陰謀を企てる
悪玉モンスターに妨害され、、、。
サリーとマイクのコンビが最高。それにブーがとにかく可愛い。2歳くらいの子供って本当にあんな感じ。好奇心旺盛で、
落ち着きがなくて、叱るとすぐ泣くし。。。眠そうな顔や、いきなりころんと眠るところもリアル。
うちの娘もあの頃は可愛いかったなぁ〜。私もサリーみたいに、ドタバタと振り回されていたっけ。
自分が2歳ごろのことは覚えてないけれど、当時の気持ちが蘇ったようで、胸を締め付ける懐かしさも。
映画としては、過不足なく解り易い話で、スピード感あり、笑いと涙が程よくて、完成度が高いと思う。
大人でも子供以上に楽しめる作品。日本語吹替えも良かったが、ジョン・グッドマンやビリー・クリスタルなどの声でも観てみたい。
2002/03/21

魅せられて 1996伊
監督:ベルナルド・ベルトルッチ。
19歳のルーシーは、アメリカからイタリアのトスカーナにやって来る。4年振りに訪ねた亡き母の友人の家で、
詩人の母の残した詩を手がかりに彼女は実の父親を探す。
美しいイタリアの田舎の風景をバックに、ひとりの少女の成長が詩情豊かに描かれている。父親探し、ファーストキスの相手
との再会、不治の病で療養中の作家との出会い。一夏の出来事が切なく美しく描かれています。
リブ・タイラーが最高に美しいし、ジェレミー・アイアンズも上手い。レイチェル・ワイズは大胆、Jフレミングと、
ジョセフ・ファインズは愛嬌たっぷりの出演。家主のグレイソン夫妻(役者は未確認)も、長年連添った夫婦の絆がいい。
ラストのルーシーの初体験シーンがまた、なかなか良いです。
2002/03/20

ロード・オブ・ザ・リング 2001米
監督:ピーター・ジャクソン。
美しく迫力満点の映像に圧倒されっぱなしの3時間。旅の仲間たちの友情は言わずもがな、最初のホビット族の村でのシーン
(ガンダルフと村人たちの関係が微笑ましかった)や、フロドとサム、アラゴルンとボロミアとの関係など、胸を打つシーンも
山盛り。
壮大なストーリー、映像の重厚さに負けないほどに、出演俳優が皆素晴らしい。それぞれの個性も光るが、がっちりと組んだ
チームワークの良さを感じます。私が特に目を奪われたのは、イアン・マッケランの崇高な姿に、ヴィゴ・モーテンセンの
カリスマ性。原作を読まない私でも作品の偉大さを実感したが、原作を知れば映画ではちょっと矛盾を感じる点もすんなり
受け入れることができるかも。
2002/03/19

キス・オブ・ザ・ドラゴン 2001米仏
監督:クリス・ナオン。製作:リュック・べッソン、ジェット・リー。
アクションものは、観た後の感動が薄いので、敬遠がちなのですが、これは良かった。ジェット・リー扮する麻薬捜査官が単身、
異国の地で敵と戦う。守るべき女も現れる。と、まぁ普通のヒーローものなんだけど、アクションシーンだけでも見る価値あると
思いました。(残虐な人の殺し方は、いただけないけれど。)
ジェット・リーは元々武術家だけあって、彼の技がすごいの一言。ワイヤーやCGを使わないところが格好良い。
そして、戦う時以外は、女性の扱いは下手だし、気の弱そうな青年。お決まりのパターンという気も
するが、そんなキャラに弱い私です。
チェッキー・カリョの不気味さと、ブリジット・フォンダの必死な美しさも印象的。ブリジットのほうがJ・リーより長身ですが、
そんなツーショットが絵になっていました。とても楽しめる一本。
2002/03/18

ドライビング・ミス・デイジー 1989米
監督:ブルース・ベレスフォード。
頑固なユダヤ人の未亡人デイジーと、彼女のお抱え運転手となった黒人の老人ホーク。ふたりが25年の年月を経て次第に
心を通わせていく様子が淡々と描かれている。
デイジーとホークの人種を超えた関係が丁寧に描かれていて優しい気持ちになれる。同時に黒人差別やユダヤ人差別の現実が
常に影を落とし辛い気持ちにもなった。「偏見はないわ」と毅然と言ってのけるデイジーだが、デイジーの暮らしを含め、
世間は地主=白人、使用人=黒人の構造で成り立っている。キング牧師の演説を聞いた時のデイジーの深い悲しみを思うと、
泣けてきました。
ジェシカ・タンディとモーガン・フリーマンの絶妙な演技が感動的でした。アカデミー最優秀作品、主演女優、脚色、
メイキャップ賞受賞作品。
2002/03/17

トム・ジョーンズの華麗な冒険 1963英
監督:トニー・リチャードソン。原作:ヘンリー・フィールディング。
イギリスの大地主の養子として育てられたトム・ジョーンズ。やはり大地主の娘ソフィと好き合うが、女好きが災いとなり
勘当されロンドンへと旅立つ。
壮観な狩のシーン、旅で道連れになった婦人との食事シーンなど、こだわりが感じられる演出に、思わず笑いが込み上げる。
ユーモアたっぷりのナレーションも楽しかった。主演のアルバート・フィニーが、女性にだらしないが憎めない色男を好演。
天真爛漫な笑顔が素敵でした。アカデミー作品賞、監督賞など受賞作品。
2002/03/16

あの子をさがして
監督:チャン・イーモウ。
中国の田舎の小学校。家庭の貧しさから学校をやめる子供も多い。そこに代理教員としてやってきたウェイは13才。
教員免許を持っているはずもなく彼女が教員を引き受けたのもただお金のため。生徒が1人もやめなかったら、
報酬を増やすと約束してもらった彼女は、どんな生徒も学校に引きとめようと必死になる。しかし、ある日、生徒のひとり
ホエクーが町に出稼ぎに出ることに。彼を連れ戻そうと決意したウォンはバス代を稼ぎ、ひとりで町に行くが、
なかなか彼は見つからず。。。
ウォンという少女が、最初はウンザリするほど生意気。生徒に対して威圧的で、叱り方も理不尽、授業は形だけで後は
放ったらかし。教師の自覚はまずない。また強引で我を押し通すところなど、要するに彼女もまだまだ子供なのである。
しかしこの一本気な性格が、ホエクーを探す時に役に立つ。今までは貴重なチョークを踏んでも平気なウォンだったが、
水で薄めた墨を最後の最後まで使って黙々と何枚ものビラを書く。テレビ局長への面会を認めない受付の女性にとことん
食い下がる。などとにかくしつこい。だけどそんな苦労を経験することで、人を思う気持ちを知り、人間として成長していく
ウォンの姿は胸を打ちます。子供って凄い力を秘めている。
バス代と仕事の単価から、必要なバス代を稼ぐには何個のレンガを運べばよいか、そのために要する時間は?
などの問が自然に算数の授業となるシーンがあるが、その時の、なんて活き活きした生徒達の顔。
素直で純粋な子供達の素晴らしさを感じると同時に、世界にはまだ義務教育さえ受けられない子供が大勢いるのだと思うと、
とてもやり切れない気持ちになりました。
2002/03/14

マーサ・ミーツ・ボーイズ 1998英
監督:ニック・ハム。
人生が嫌になり、わずかな所持金で旅に出たマーサ。別々に3人のイギリス男性と出会い、その中の1人ローレンスに恋するが、
実は3人は親友同士だった。。。
マーサの恋が芽生えて実るまでの3日間が描かれているだけの話だが、時間を逆転させた演出がパズルを解くようで楽しい。
また、1人の女性を巡っての男3人の辛辣な会話も、作品を活き活きと見せてくれる。ジョセフ・ファインズ、ルーファス・シーウェル、
トム・ホランダー演じるこの親友三人組がそれぞれ個性的かつ魅力的。男同士っていいなぁ、と羨ましく思いました。
ローレンスが同じアパートに住む精神科医の男のところに相談に行くという設定も面白い。この精神科医をレイ・ウィンストンが
演じていますが、彼の助言が洒落ている。ロンドンの街の風景や人々の様子も楽しめるし、明るくて疲れない映画が観たい時には
持って来いの作品です。
2002/03/13

ヒューマンネイチュア 2001米仏
監督:ミシェル・ゴンドリー。
脚本は「マルコヴィッチの穴」のチャーリー・カウフマンだけあって、奇想天外なストーリー展開。猿として育てられた
男パフ、全身毛むくじゃらの女ライラ、ねずみにテーブルマナーを教えることに固執する研究者のネイサン。この3人の織りなす
人間模様が面白可笑しく描かれている。
とにかくストーリーが新鮮で刺激的。登場人物のそれぞれが真剣に可笑しい言動をとっていて、随所で笑えます。と同時に、
自分の内にも在る煩悩やコンプレックスを見せられた思いからか、彼らの姿がどこか悲しく痛々しかった。
ラストは皮肉が効いていて苦笑。観る側に、問を投げたまま終わっているところが良いです。ねずみの使い方も面白い。
ねずみと言えば、「アルジャーノンに花束を」にテーマは似てるかも。人間のエゴ、文明社会への疑問、本当の幸せ、
自分らしさとは、、、など考えさせられます。
主演の3人を始め、脇を固める俳優たちの演技も迫力満点。特にパトリシア・アークウェットの文字通り体当たりの演技は、
観る価値大。彼女の力強さと可愛さにくぎ付けでした。
2002/03/13

猫が行方不明 1996仏
監督&脚本:セドリック・クラピッシュ。
旅行中近所の老婦人に猫を預けたクロエ。帰ってみると猫が行方不明に。近所の人々に声をかけ、ビラを貼り、
八方手を尽くして猫を探すうち、クロエは街の人々の温かさに触れ、自分の世界を広げていく。
俳優やストーリーはとても地味だが、心の隅々に染み渡る素敵な映画でした。クロエに想いを寄せ必死に探す青年や、
クロエの相談相手で同居人のゲイの青年、猫を逃がしたことに責任を感じ親身にクロエに世話を焼く老婦人、など人情味溢れる
登場人物たちが多くて、とても優しい気持ちにさせられました。
「どうして恋人ができないの?」とぼやくクロエ。だけどちょっと勇気を出すだけで、失敗もあったけれど、新しい出会いも。
自分を変えると周りも変わる。人生って気持ちの持ち方次第で輝いて見えるものだと教えてくれる。
2002/03/11

ドラキュラ 1992米
製作&監督:フランシス・F・コッポラ。
最愛の妻を失ったことで神を憎み、人間の血を求めて彷徨う吸血鬼と化したドラキュラ伯爵。400年の時を経て最愛の妻の面影を
持つミナに出会う。ミナには婚約者がいたが、彼女も次第にドラキュラ伯爵の魅力に惹かれていく。
ゲイリー・オールドマンの様々なメイクと、鬼気迫る演技が見もの。その狂気の中に、亡き妻やミナへの想いが見え隠れする
ところが切ない。衣装、セット、演出が、幻想的で美しく、登場人物の悲しい運命を盛り上げる。官能的な演出も独特で
観ていて飽きない作品でした。また、オールドマンはじめ、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンス、キアヌ・リーブスと、
出演俳優が豪華なのも嬉しい。ジュード・ロウの奥様も出てます。アカデミー賞衣装デザイン賞、メイキャップ賞、音響効果賞受賞作品。
2002/03/10

黒馬物語 ブラック・ビューティー 1994米
監督:キャロライン・トンプソン。
額に白い印を持つ黒く美しい馬ブラックビューティーが、何人もの飼主に引き取られ、生きる喜び苦しみを体験していく物語。
主人公の馬自身が語っており、馬の視点に立って観れるのが面白かった。
イングランドの大自然を駆ける馬の姿が、とても美しくて涙が出ました。馬の声を演じるのがアラン・カミング。
情感たっぷりでまさしく作品に命を与える名声優ぶりです。飼主との絆、馬車引の過酷な労働、牝馬への想い、飼主との別れ。
辛いときに彼が夢に見るのは、生まれて数年間のママの側で草原を駆け回っていた幸せな頃のこと。馬の心情がとても
切なく描かれていて、観た後、動物の見方が絶対に変わります。ショーン・ビーン、デヴィド・シューリスも出演していて、
出番は少ないものの、ふたりのきらりと光る演技も楽しめました。
2002/03/07

パルプ・フィクション 1994米
監督:クエンティン・タランティーノ。
ギャングの一味とそれを取り巻く人々の悲喜劇を描いた作品。
約2時間半、ストーリーを追うにはとても長い。でも、だんだん気にならなくなってくる。シーンのひとつひとつが
とにかく楽しく可笑しいから。特にジョン・トラボルタとサミュエル・L・ジャクソンのねちねちした会話が笑えました。
そしてくだらない事にこだわるこの2人のギャングがどこか憎めなくて可愛いかった。
ボスの妻を一晩エスコートすることになった男の心の葛藤、ボスに追われるボクサーが、アパートに時計を取りに行く
間抜けさ加減、トラボルタとユマ・サーマンのツイストはそれだけで大爆笑、、、
などなど挙げれば切が無いが、最初から最後まで不思議な笑いが満載。乾いた雰囲気の音楽も良かった。
その他、ブルース・ウィリス、ハーヴェイ・カイテル、テイム・ロス、C・ウォーケン、ヴィング・ライムスなど、
出演俳優も超豪華で、彼らの使い方が絶妙。タランティーノのカリスマ的人気も解る気がします。
2002/03/06

ナインスゲート 1999仏西
監督:ロマン・ポランスキー。出演:ジョニー・デップ、レナ・オリン。
本の探偵コルソが、悪魔書のコレクターに依頼され、17世紀の悪魔書「ナインスゲート」の調査に乗り出す。
本の謎を明らかにするにつれ、関係者が次々と殺され、コルソにも身の危険が及ぶ。スペイン、ポルトガル、フランスを
舞台に繰り広げられるオカルト映画。
古書の謎を追っていくストーリーは、なかなか面白く惹き込まれて観ることができた。どこにもいそうな、誘惑に弱い、
少し悪の匂いのするコルソという人間が悪魔に選ばれた、という点がとても恐ろしかった。
ラストは分かり辛かったが、だからこそいろいろ考えるうちに、また底知れず怖くなる。あの後コルソはどうなるのか。。。
よれよれの服を着て、ぼさぼさの髪、眼鏡、口ひげのジョニー・デップが、何故だかとても格好良いです。
2002/03/04

バッファロー・ガールズ 1995米TVドラマ
監督:ロッド・ハーディ。
西部開拓史上の伝説的英雄、男として生きる女性カラミティ・ジェーンの波乱に満ちた半生。
アンジェリカ・ヒューストンこんな顔だったのか、というのが最初の感想。西部劇は久しぶり、と言ってもこれは
西部開拓史も終わりの頃。戦の時代を生き抜いた、カラミティや戦友たちの生き様が描かれている。
カウボーイのショーの興行にロンドンに行くところなど、現実の空しさを感じた。
カラミティの娘との再会と別れ、彼女の親友ドーラ(メラニー・グリフィス)とブルー(ガブリエル・バーン)の恋の行方が切ない。
時代の波に飲まれながらも、一生懸命希望を持って生きようとする人々の姿が愛しかった。
2002/03/04

クリクリのいた夏 1999仏
監督:ジャン・ベッケル。
クリクリが語る、幼かった頃(1930年代)の思い出。フランスの田舎マレ(沼地の意)に住む、自然の中で自給自足の自由な
生活を楽しむ人々の話。彼らは、花を摘んだり、蛙やエスカルゴを捕ってそれを街で売ったり、人々に歌を聞かせたりして、
僅かなお金を稼ぐ生活を送っている。そんなマレの隣同士に住むガリスとクリクリの父リトンが、街の人々と巻き起こす
小さな事件が描かれている。
愚鈍なリトンをガリスは疎ましく思いながらも放っておけない。そんなふたりの関係が可笑しくも切ない。そして、
ふたりと街の人々との交流がとても温かくて胸に染みる。住む場所、立場、貧富の差を超えた、人間愛に溢れていて、
本当の幸せとは何かを教えてくれます。
フランスの田舎の風景を捉えた美しい映像と、俳優たちの深みのある演技も素晴らしく、私が出会えて良かったと
心から思える作品のひとつです。
2002/03/01

ジェヴォーダンの獣 2001仏
監督:クリストフ・ガンズ。
フランス革命前の1764年から、仏南部ジェヴォーダン地方で女と子供が正体不明の獣に食い殺される事件が多発。
その謎を解明し獣を退治するために、若い自然科学者フロンサックが現地に赴く。
獣の謎解きは面白いし、カンフーを取り入れたアクションシーンも迫力大。時代背景も重みがあり、友情と愛も描かれ、
とてもエキサイティングな作品でした。出演俳優たちも皆、役柄を活き活きと演じていて魅力的。とりわけ、ヴァンサン・カッセルの
不気味な演技は光っていました。
結構強引な展開もあり、グロテスクなシーンも多いが、総合的に楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっていました。
2002/03/01
|