| ガスケット | 括帆索。畳んだ帆を帆桁に縛るための輪状の綱。 | 本文へ |
| 海神の宮殿の門を叩く | 要するに沈没すること。 | 本文へ |
| リコイル | 砲や銃を発射する際の反動。 | 本文へ |
| キャプスタン | ウインチの一種。錨を巻き上げる巨大な縦軸のろくろ。 | 本文へ |
| 復元性 | 船舶が傾いた際の、釣り合いの取り戻しやすさ。これがいい船は、たとえば
高波を喰らって大きく斜めになったときも、きちんと舵をとればよくできたや
じろべえのごとく平衡を取り戻します。船の全長と幅の割合が大きく関わって
きます。旧約聖書のノアの箱船は、現代造船学の見地から見て理想的な比率を
持っているとか。 | 本文へ |
| ピッチング | 船の縦揺れ。 | 本文へ |
| 渡し板に並ぶ | 目隠しして舷側から海に突きだした板を渡らせる、海上の一般的な処刑方法
を指して渡し板を歩く、と称します。 | 本文へ |
| フリント | 直訳すると火打ち石。 | 本文へ |
| アイ・サー | 了解を意味する船乗り言葉。正式にはサー・アイアイ・サー。ベルメールに
向かって言っているわけですから、女性に対する敬称、Ma'amが正解でしょうが、語感的に様にならないので敢えてSirを選択しました。 | 本文へ |
| ヤヴォール | アイ・サー、イエス・サーと同義のドイツ語。ベックマン、は独逸系の名字なので。 | 本文へ |
| クォータ・マスター | 操舵長。単なる舵取り役はコクスンと呼びます。 | 本文へ |
| シガリロ | 大体普通の紙巻き煙草と同じぐらいのサイズの、細巻きの葉巻。ヴァニラやココナ
ッツ、カカオなど、甘いフレーバーを添加してあることも多く、細身のスタイルも相
まって女性向きのイメージがありますが、吸ってみると結構きついです。手がニコチ
ンで黄色くなるぞヒナ嬢。蛇足ですがスモーカーは、この時点では高価な葉巻には手
が出ず紙巻き煙草を愛用しています。ベックマンの煙草は、シケモクから燃え残りの
葉を取り出して再利用した手巻きです。正直、思わず禁煙しようかと遠い目をしてし
まうぐらい不味い代物で…貧乏ったらしいなあ。(つーか吸ったことがあるんかい、
意地汚い) | 本文へ |
| シュラウズ | 帆桁。マストに直角に取り付けられた横木です。 | 本文へ |
| ローリング | 船の横揺れ。 | 本文へ |
| フォルトゥナの天秤 | フォルトゥナは北欧神話の運命の女神。目隠しをし、運不運を量る天秤を手にしています。 | 本文へ |
| スクーナー | 小型〜中型の帆船。マストは1本から3本。スティーブンスン著、「宝島」(出崎監督の
アニメも名作でした)の主人公達が乗っていたのがこのタイプです。 | 本文へ |
| 切り上がる | 帆船が、風に逆らって進む動作。風を斜めに受ける形で、ジグザグに前進します。
余談ですが、現役で活躍していた当時の帆船は、油圧などの倍力機構(要するにパワステ)
がないので、船に加わる風と水の抵抗はダイレクトに舵に伝わってきます。直進時ですら間
断なく方向の変わる気流・海流に腕力のみで対抗せねばならず、切り上がりともなると更に
とんでもない負荷をねじ伏せる必要がありました。本編中で14歳当時のベックマンは、予
測能力を最大限に活用してこの負荷を軽減していましたが(一番力が必要ないタイミングを
必死で先読みしていたわけです)、それでも真っ当な子供の力でどうこうなる代物ではあり
ません。ベルメールさんギャンブラーだな。 | 本文へ |
| フィッシュスキン | 文字通り、海棲動物の皮革。防水性が高いので船乗りなど水浸しになる職場では便利でしょう。 | 本文へ |
| ボランティア | 原義的には志願兵を指します。この場合、見張り役を買って出たのか?と尋ねたことになります。 | 本文へ |
| ヴァガボンド | 回遊魚。比喩的に船乗りを指します。
男ばかり集まって共同生活を営む社会制度下で同性愛が公認されるのは史実上実際にあった話
でして、ローマ時代のケルト人社会などでも、女には子供を産んでもらうだけ、恋を語るべきは
男、という風潮が見られたという記録が残っています。 | 本文へ |
| ブランコ往生 | 絞首刑を指す俗語。西部劇的に言うならネクタイパーティー。ブラックですね…。 | 本文へ |
| ポリガミー | 伴侶を一人に限定しない婚姻形態。一夫一婦制はモノガミーと呼びます。 | 本文へ |
| ラプラスの悪魔 | ナポレオン時代の数学者、ラプラスが唱えた概念。大まかに言って、無限の演算能力とある時点での全ての現象に関する知識があれば、
その後全ての事象を計算によって予言できるという考え方。量子論などの発達により否定されました。 | 本文へ |
| オールド・タイマー | 古株。昔の人。余りいいニュアンスの言葉ではありません。 | 本文へ |