飛ぶが如く(九州遠征西遊記)
 福岡ドームイベントに参加するにあたって、私はあることを考えていました。 万が一、台風が来てもイベントに参加できるよう前日には九州入りを果たして いたいと。きくひともじ助監督の予てからのお言葉、  「九州のイベント参加には自宅を拠点にどうぞ」  に甘えて日程を組みました。  八月三十日に熊本に行きついでに観光、後きくひともじ邸泊、三十一日イベ ント参加、福岡のどこぞに泊まって九月一日の早朝に帰路に着く。  この予定を聞いた母が一言。(勿論、母はイベントのことは知りません)  「九州まで行ってトンボ帰りすることないでしょう。九月一日の夜に帰って 来れば良いじゃない。店や家事は一日ぐらい大丈夫だから」  この一声で半日予定が増えました。飛行機にしても、JRにしても往復で纏 め買いすれば安く上がるのですが、今回は飛行機にも新幹線のぞみにも乗って みたかったので、往路:飛行機(バースデイ割引)復路:新幹線のぞみとこだ まの乗り継ぎと決めてチケットを取りました。飛行機は今まで国際・国内と何 回か乗っていますが、自分一人でチケットを取るのは初めてで、色々調べるう ちに運賃には様々な割引があって、何かしら安くする方法が幾つかあることを 知りました。  天気予報によると週末の九州は天候に恵まれない様子、折りたたみ傘とレイ ンコートも荷物に入れました。  前日まで仕事に追われながらも準備。夜が明けきらないうちに起き、早朝五 時の空港行きバスに乗って出発。空港バスは一時間四十分かかることを含めて も、愛知県T市から熊本までは三時間以内に到着出来てしまいます。覚悟を固 めるのに随分時間がかかったというのに、着くのはあっという間。うーん、何 だかなぁ…。  熊本は曇り空で雨が降るのか降らないのか「いやぁ、微妙…」な天気。  助監督は福岡県近くのA市在住なのですが、遠路遥々熊本空港まで迎えに来 て下さいました。   熊本に来たら阿蘇に行って見たかったのですが、天候が悪いと霧で視界が悪 くなる可能性が高い(特に高原は平地よりも天気が不安定)ので、諦めて熊本市 と島原へ進路変更。熊本市に行くとお城が見えてきました。高台にあるから目立 つ!しかも太か!(九州で太いと言うと「大きい・背が高い・成長して大人っぽ くなった」という意味:解説きくひともじ助監督)びしっと高く堅固に組まれた 石垣は見ただけで「ここの城主と戦いたくないな」と思わせるほどの迫力があり ます。また周辺の木々も大樹揃いで歴史の古さを感じました。城敷地内では道案 内の標識先端までが加藤清正公の槍の形。なるほど、ダイナミックな中にも細か な芸を忘れないのですね。  熊本城敷地内の駐車場に車を置いていざ観光に。  市電を横目に歩いて熊本交通センターに到着。次のフェリー行きのバスが着く まで時間があるのでお昼にしましょうと街へ。ところが、ここまで来て車内にデ ジタルカメラを置いてきたことに気づき、うっかり!取りに行くには遠いし、こ のままカメラなしで観光というのも、と思っていたら写真屋さんを発見。「写る んです」を買いました。今書いてて思ったのですが、ひょっとして私自身が「写 るんです」を買うのは初めての事だったかも知れません。いつもは父にカメラを 持たされるので。  カメラを入手して安心したところで、助監督お奨めのラーメン屋さんに入りま した。一番に目に入ったメニューは「軟骨ラーメン」、店のお奨めでもあるよう なので迷わず決定。  出てきたのは、白いスープの上に豚の角煮のような肉の塊と青梗菜がゴロゴロ と盛り付けられた迫力のあるラーメン。油で揚げた細かな大蒜チップが香ばしい。 麺は真っ直ぐなストレートで喉越しが良くて食べやすく(九州はストレート麺が 主流だそうです)、軟骨を含む肉はほんのり甘辛でほろほろと崩れる柔らかさと プリプリ感がたまりません。これが熊本ラーメン…v美味しかった〜。美味しい だけでなく、豚軟骨のコラーゲンに大蒜に油の三拍子は美肌を作るので、「膝や 関節が言うことを聞かない・最近肌が乾いたり張りがなくなったような…」と心 配な方にもお奨めです、是非どうぞ。  腹ごしらえを済ませてフェリー行きのバスに乗り、着いた時はフェリー出航時 間ぎりぎり!小走りに急ぎ何とか間に合いました。フェリーの窓を雨が洗い始め、 行き先が曇り前途多難かも?それでも麦藁海賊団の前途よりは楽でしょう。  それでも島原につく頃には何とか雨も引きました。あまり時間もないのでタク シーに乗って運転手さんと話をしながら島原城へ。  島原城でまず私たちの目を奪ったのが、甲冑を着て記念写真をとるサービスの 看板。甲冑ですよ、鎧兜を最初から正しく着付けてくれるんですよ。これは珍し いサービスですよね。浴衣が選べる旅館とか、民族衣装やドレスを着せてくれる テーマパーク(愛知県)はあっても、甲冑はかなり珍しい!ひょっとすると全国 にここだけかも。甲冑コスプレをしたい人は島原城へどうぞ。  入城すると案内にイヤホン付きシーバーが手渡されます。見たい場所で待って いるとそこから出ている電波による解説が聞けるというのも珍しいのですが、こ れがちょっとうるさくて…。私は早々にイヤホンを外して助監督からの解説を聞 くことにしました。  島原と言えば「島原の乱」ですが、助監督曰く、  「島原の乱で死んだ人々はキリスト教徒として認定されていないんですよ」  「ええー!?何故?」  「キリスト教徒は抵抗してはいけないんですよ。戦争を放棄していれば認めら れたんですけどね」  圧政に虐げられた果てに、自分たちを助けてくれると思ってたものがまるで手 を差し伸べてくれなかったなんて、そりゃ「魔界転生」したくもなろうな…。  なんでだよー!ザビエルなんて死体が腐らなかったってだけで、奇蹟&聖人に 認定されてんのにー!どうして島原の衆が破門扱いなのよー!  ちなみにカソリック協会では奇蹟認定には書類審査が必要です。幾つかの証拠 と偶然ではありえない根拠を書類で送り、審査の結果合格したものだけが奇蹟を 名乗ることが許されます。(結構、事務的?)ザビエルは二回に渡る埋葬にも関 わらず遺骸の状態が保たれていたことから奇蹟と認定されました。だからって、 その遺骸の写真を展示するというのはいかがなもんで?パルケ・○スパーニャさ ん。トリビアはそこまでにして閑話休題、展示品の武器はワンピの世界の武器に 通じるものがありました。  再びフェリーに乗って熊本に戻り、助監督邸の在るA市を目指して北上しなが ら温泉に立ち寄ることに。日が暮れ行く中、目指したのは山鹿温泉。山鹿には温 泉がいくつもあるようですが、私たちは偶然見つけたラドン温泉「いやしの湯」 を選択。100%天然温泉・美肌の湯、しかもベン天様…もとい弁財天の湯と来 たもんだ。ぬるめのお湯と熱めのお湯の浴槽、露天風呂に五右衛門風呂も。特に 露天風呂のある庭と明るすぎない照明は風情があって素敵でした。サウナもあり ましたが、うだるような暑さで滝の様に汗を流してきた私たちはパス。  汗と一緒に疲れもすーっと引いていくような感覚がまさに癒しの湯。最初は随 分ぬるいと思ったのですが、ぬるい方が体に負担をかけずにさっと疲れがとれる ことを実感しました。  風呂上りに冷たい牛乳を飲みながら見つけたポスターには灯篭を頭に乗せた女 性の絵が。  「…あ!ここってあの山鹿だったんですね!」  と言うのはNHK朝の連ドラ「オードリー」で山鹿の祭りが登場していたので す。NHK朝の連ドラは見たり見なかったりですが、大石静の自伝がベースにな っていることと、熊本出身のお手伝いさんを演じる藤山直美の演技が面白くて見 てましたっけ。そうか、ここなんだぁと「思えば遠くへ来たもんだ」と改めて思 ったり。温泉の施設内には沢山の灯篭が並んでいました。「頭に乗せる灯篭は紙 製なんですよ。この祭りの日になると、この周辺は大変な混雑になります」と助 監督からの一口メモでした。  温泉でついでにご飯を、と思ったら食券販売機は全て売り切れ表示。帰りにコ ンビ二に寄って夕食を購入。そこで「ほら、これですよ」と助監督の声。見てみ ると「揚げ大蒜チップ」がそこに。熊本ラーメンはこの「揚げ大蒜チップ」が特 徴なのだそうです。そう言えば、お昼に食べたラーメンにも入ってました。それ がコンビ二で当たり前に売られているのが熊本流。うーん、スタミナつきそう。 尾田栄一郎先生も熊本出身、ラーメンと言えば「揚げ大蒜チップ」を思うのでし ょうか?  長い運転の末、ようやくきくひともじ邸に到着。助監督、運転お疲れ様でした。 お邪魔します、と上がると台所すぐ近くに大きな織機がどーん!しかも近くには 箱に入った生の羊毛まで。これもまた、珍しい風景ですよね。助監督のお母様が 染織をなさるので紬車や何から何まで揃ってます、凄い…。凄いと言えば、小図 書館のような助監督の部屋も凄かったです。内心好奇心をそそられましたが、翌 日のイベントに備えて睡眠時間を確保するため割愛しました。読み出すとブレー キがかからなくなる時がたまにあるので…。  そして、助監督の愛猫ベン君とご対面v。体が大きいのはアメリカンショート ヘアだから?日本の猫が四頭身(尾を除く)ならベン君は五頭身ぐらいかも。人 見知りの激しい子(でも甘えん坊将軍)だと聞いていたので驚かさないようにと りあえずじっとしていました。大きな目でこちらをじっと見つめ、荷物をふんふ んと嗅ぐベン君。嫌いな人なら近づきもしないそうなので、「興味深々の様です」 と助監督。助監督邸に滞在している間、随分長いことベン君に見つめられました。 今までの人生、かつてここまで真剣に見つめられたことがあっただろうかと、振 り返ってしまうほどに。チョッパーの様に柱に隠れているつもりで丸見えのまま こちらを見つめる姿が可愛いらしいv私が近づいても逃げないけど、自分からは 近づかない。「知らない人は基本的に怖いんだけど、何だか興味がわくの」と好 奇心と警戒心のシーソーゲームが彼の中にあったのでしょう。次の朝、ベン君に そーっと手を差し出すと、ちょっとだけではありますが私の手に頭をスリスリし てくれました。ダブルコートの良質な毛並みで冬には添い寝をお願いしたくなる ようなベン君なのでしたー。(今日のにゃんこ)  さていよいよイベントに出発。西鉄大牟田駅から特急に乗って一時間で天神に 到着。天神駅を出てバスに乗り換え…と思って案内に従って歩くと、「え!これ はデパートでは?」と思ったら建物の二階にバスターミナルが…。しかも福岡ド ーム行きの臨時便は増発しまくり、案内&行列整理の人が大きな看板を持って慣 れた様子で皆様を誘導。看板にはドームまでの運賃もばっちり書いてあって親切 この上ありません。バスはある程度いっぱいになった所で出発。東京のドーム行 きバスやインテ大阪行きのトラムとは比べ物にならないくらいすっきり空いてま す。おかげさまで私たちは座れてしまいました。東京のドーム行きバスだったら、 少なくとも、もう十人以上は詰め込まれているでしょう。  福岡ドームは基本的に野球場なので他の国際展示場とは勝手が違います。サー クルは選手入場口から入ります。これって観光に来ても見られるわけではないの では?これは滅多に出来ない経験です。助監督がお手洗いに行った自分一人にな った途端、緊張が昂ぶりすぎて吐き気が。すぐに治まりましたが、これってひょ っとしてパニック障害なのかなぁ…。ただ、深刻に考えすぎると病状が悪化する ので「必ず治る、必ず治まる」と自己暗示をかけてます。人はそれを欺瞞と呼ぶ?  グラウンドに出ると観客席が高い!展望レストランから見下ろされてる…。  「見世物になるって意味では確かに私たちは選手と同じ立場ですね」  と、助監督の言葉通りです。野球場なので案内がレフトとライト、他所のイベ ントと大分勝手が違います。勝手が違うと言えば、今回のイベント主催はシティ ではないので色々と違う点があって戸惑いました。ガムテープや段ボール箱が販 売されていなかったり、シティなら有り余る段ボール箱が全然無い!ピンチかと 思いましたが、人様の親切により何とかなりました。その節はご迷惑をおかけし ました…。  そして左隣は福山睦月先輩!お互いに吃驚しました。事前の申し込みによる示 し合わせなど無く、本当に全くの偶然でお隣とは…、これはやはり縁というもの でしょうか。  知ってる人に挟まれて安心したのか、私は化けの皮が剥がれて「迷惑ぼけぼけ 星人」の本性発揮。でっかいリュックを背負ったまま机の下を潜ろうとしたり、 絵の具筆を入れていたペットボトルの水を飲もうとしたり、他にも色々と…。側 にいた助監督は気が気でなかったと思います。すみません、とんでもない馬鹿で。 この日の私はゲダツ様に勝るとも劣らない迂闊様でした。  この日シャンクス&副船長サークルは少なくて、周りはゾロ&サンジ及びルフ ィ海賊団の若い衆ばかり。お客様もまるで来ないし…。でも、睦月先輩から東京 での勇姿コスプレ写真を見せて貰ったり、外国からの参加者に写真撮影を頼まれ た話を聞いたりと楽しくすごしていました。昼食は助監督お手製の梅おかかおに ぎり(朝作って下さった)をご馳走に。  今回は何かとんでもない事故が起きない限りは一人は来て下さる、そういう確 信がありました。私はイベント前にK・H様がこっそりイベントに来るという情 報を得て、メールを送りました。「キリリク作品をフロッピーに保存した。イベ ントに来た際に名乗らないと作品の命はないぞ」という意味合いの内容で。それ ではまるで人質を取った誘拐犯の様、それは姦計ではないのか?キリリク作品は 差し上げるものでしょうが…。  そんなことをぐるぐる考えていると、新刊二種を手に取られるお客様が。もし や貴女は…!そう、ひなたけい様がスペースに来て下さったのです。しかも、差 し入れまで頂戴してしまいました。有難うございます!そして、その場で三人で 歓談に。フリントロック・火縄銃の話や鍋島藩のお話など色々と勉強になりまし た。他にも寄る場所がありましたのに、お引止めしてしまって申し訳ありません でした。でも私たちは嬉しかったですし、楽しかったです。  イベントは結果お客様はひなた様お一人でしたが、実際に会えてお話出来たこ とは大きな成果で来た甲斐は充分得られました。  会場にはコスプレイヤーが沢山いたのですが、福岡ドームは撮影禁止なのが残 念と睦月先輩は悔しがってました。本当に気合入ってる人たちが多かったです。 かなり近い線まで来てるギンさん(わあー、ギンさんだーと思わず声をあげたら 会釈してくれました。)シャンクスもいたし、セクシーダイナマイツな(古い) 白髭ナースさんが二人もいました。うちのナースマン副には気付いていませんで したが、気付いてたらどうなっていたのやら…。  宅急便の荷物が受付が始まる頃には声優さんのステージも終わり、私は在庫と 前日に買ったお土産を箱に入れて送りました。熱気のこもったドームを今度は観 客出入り口より退場。  ドーム入り口からは福岡タワーを始め、福岡の街が一望できました。福岡タワ ーは三角形。一体どこの誰を克そうと言うのだ、福岡タワー…。鋭角の建物や敷 地は殺気(凶という意味)を作り出すので、もし家や借家を選ぶ際にそういう三 角の土地や建物と面していた場合は避けた方がよろしいかと。時に三角形の建物 は強敵に打ち勝つ為の気を作り出しますが、自分自身の気も不安定になるので諸 刃の剣です。運不運だけでなく、そういった不均衡な場は現実に交通事故を招き やすいし、建物も構造的にバランスが悪くなります。まあ、最近の建築士さんは 優秀でそういった欠点をカバーする方法を心得ている方もいるようですが。  お祭り騒ぎ(何故かトランポリンで人々が跳ねていた)のホークスタウンの前 を通って博多駅行きのバスに乗りました。博多は車もバスもタクシーも多くて驚 きました。特にバスとタクシーの密度が半端じゃないような。福岡はなんて言う か、建物一つ一つが大きくて、圧迫感を感じる街でした。東京・大阪が細かく作 られていたように思えます。  博多駅直結がふれこみのホテルに宿をとっていたので、チェックインを済ませ て荷物を置いて再出発。雅波樹様と夕刻から会う約束があったのです。  ホテルの真下には地下鉄への入り口があり、そこから天神に。天神のデパート であれこれ見ているうちに、自分が用意していた雅波樹様へのお土産がないこと に気付き、またしてもうっかりか!?青くなりながらキハチのソフトクリームを 食べたあの辺りかな、と引き返して店員さんに訊ねてみると、落し物はすぐ近く の案内所で預かるとのこと。早速行って「落し物がありませんでしたか?青いビ ニールの小さな包みで今日の今しがた落としたばかりなんですけど」と訊ねてみ ると受付のお嬢さんは溢れんばかりの笑顔、…ひょっとして!!「お待ち下さい」 の言葉に待つことしばし、ありました!有難うございました。そして届かないだ ろうけど、落し物として届けてくれた人にも有難うございました。ゴミと間違え られて捨てられていたら私は見つけられませんでした。そしてお騒がせに付き合 って下さった助監督にも感謝です。  そして成り行きで天神駅三越のライオン前で雅波樹様と待ち合わせ。波樹様と 会うことが出来、さて屋台へと喋りながら歩いていたら、何故か中々屋台が見当 たらない。気が付いた時には地下鉄駅を二つほど過ぎていたことが判明。参った な…、ゾロやルフィのことを笑えない…。時間も無くなってしまうので、近くの 居酒屋系の店に入って飲み物と食べ物にありつきました。そんなに混んでないの に料理が出てくるのが遅いのは、私たちの焦りのせい?それでも、秋刀魚のお刺 身は美味しかったです。お土産を渡し渡されてお喋り。助監督には明日の仕事も あるしA市までの電車もあるので、店を出てタクシーを呼び、慌しいお別れにな ってしまいました。    私と波樹様は駅で明日の予定を決めて分かれました。ホテルで九州二泊目。  翌朝、JRに乗り折尾駅で降りると、昔ながらの駅弁売りを発見!最近ではほ とんど見ない光景ですよね。  駅には波樹様が車で迎えに来て下さいました。波樹様邸に上がって自家製梅シ ロップをご馳走になり、はむちゃんずとご対面。波樹様のはむちゃんずファミリ ーと言えばサイトを御覧のお客様はご存知でしょうが、シャンパパとベックママ、 娘たちマリンとシェルの四匹家族。シャンは最近噛むと聞いていましたが、私の 手の上では大人しいもの。ベックには掌のあちこちをカプカプされましたが、噛 み傷になるようなことはありませんでした。シャンがベックの姿を見つけて「ベ ック〜v」と言いたげにベックの元へ行こう行こうとする姿はまさしくミニシャ ン副の世界。思わず脳内変換してしまいました。  はむちゃんずと遊んだ後、波樹様の運転で大宰府へ。道中空は快晴で眩しい程 でした。大宰府へ到着後、すぐにお手洗いに行った私はお手洗いの標識が「善男 善女」となっているのにウケました。  境内で写真撮影している団体が日本人かと思いきや全然言葉が分からない、中 国?台湾?韓国?韓国から九州に旅行する人は結構多いそうです。他にも海外か らと思しきグループがいました。そんな中、見つけたのが神獣「麒麟」の像。こ こはもしや十二国の内の一国?などと妄想が過ぎりました。狛犬と思われる一対 の像も、左に角があり右には角が無い…これもやはり麒麟?こちらから見て左が 麒(雄)で右が麟(雌)かな?麒麟が守ってるってことはやはり菅公は只者では ないのね。(伝奇系がお好きなお客様はこの辺りを別頁「噂の神仏」きまし たのでそちらを御覧下さい)  引いた御神籤は中吉。どの御神籤にも歌が書かれているのが何とも典雅。私が 引いたのは、  「このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」  まさに慌しい出発の旅だった今回の旅を象徴しているかも、しかし私は幣もそ れに代わるとする紅葉もないので、絵馬を奉納しました。(願い事は内緒)  帰りにご当地限定「梅ソフトクリーム」を堪能、甘酸っぱくて美味しいですよ。 そして梅ヶ枝餅を買い帰路へ。  博多駅で昼食に博多ラーメンを食べました。同じ九州でも熊本ラーメンとは違 いがあります。博多はやはり揚げ大蒜は無く、スープも結構あっさりしてます。 擂り胡麻、紅生姜、高菜のトッピングで変化を楽しみながら食べました。  博多の交通ラッシュは午後三時からだそうで、その前に波樹様とは駅でお別れ。 車内で食べるお弁当を買って新幹線のぞみに乗り込みました。  帰りの車窓から太い虹を見たのは広島駅近く。岡山駅を過ぎてしばらくしてか ら空が曇り出し、遠くの低い山に雷が幾つも落ちるのを見ました。大阪駅では空 を割るような稲光が走りました。虹と雷を一度に見るとは…。  振り返って見ると、今回は何もかもお世話になってしまって現地の人におんぶ に抱っこの旅でした。九州の皆様、本当にありがとうございました。そして、し っかりしなければ、私…。  二泊三日で三県をまたにかけたハードな道行でしたが面白い体験が出来ました。 九州は予想以上に広く大きかったです。  ただ、熊本市在住の福山睦月先輩曰く、「福岡のイベントに出るのにかかる時 間と、東京のイベントに出るのにかかる時間は大差ない」とのこと。日本の交通 事情って不思議だ…。だからこそ、西村京太郎サスペンスのような交通トリック が成立するのね…。  旅行を終えてすぐに「また旅に出たいなあ、今度は九州の何処へ行こう」など と漂泊の思い止まぬ天然危険物なのでした。


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