本文担当:きくひともじ助監督の挨拶
どうでもいいけど気になる話。
1 ワンピースの世界に戸籍制度は存在するのか?
西ヨーロッパあたりでも存在しない国があるくらいですし。(その辺の基礎管理資料がないから、
婚約したカップルが、重婚・血族婚防止の目的で「私たち結婚しまーす」ってな広告を新聞に出した
り役所の掲示板に張り出す習慣があるのだとか。こいつら自分で判ってないらしいけど叔父姪じゃん
か、なんて事に気付いた人が居たら異議申し立てして貰うシステムなんだそうです)…まあ出生届制
度ぐらいはあっても不自然ではないでしょうけれど、世界政府が存在するんだから。
2 普及品の概念が発生するほど発達した流通システムが存在するのか?
海賊という職業が成立する以上、同じ海域内に限れば海上輸送は盛んと考えた方が平仄が合いま
すから、普及品もきっとある…と思います。グランドラインでは多分難しい。グランドラインを航海
する船の買い出し部隊は、補給で知らない島に寄港するたびに皆でああでもないこれはどうだと頭を
悩ませていることでしょう。喫煙者の人なんか大変でしょうね、煙草は結構栽培地の気候も加工条件
もシビアに選ぶ代物だったと思いますので、どこの島でも手にはいるとは限らないでしょうから。
3 そもそも成人年齢って何歳よ…?
ルフィとエースの兄弟を考えると、ウェストブルーでは17歳ぐらいなんでしょうか。
こんな些細な部分が気にかかって仕方がないあたり、たとえずぼらでもがさつでもA型なんだなあ
と申しますか、これだから雑学大将になってしまうんでしょう。
雑学ついでに、本編で上手い組合せだなと思ったのが、ルフィ対クリーク戦でした。ウーツ鋼、本
文中でちらっと触れた事がございますが、ご存じ無い方の為に申し上げますと、同じ名で呼ばれてい
るものが現実世界にも存在いたします。ダマスカス鋼と言った方が通りがよいかも知れません。微妙
な夾雑物が美しい紋様を浮かび上がらせる観賞的な価値もさることながら、様々な物質が入り交じる
が故の強靱さ(純粋無垢の鋼は、剃刀にはいいでしょうけど刀剣・槍にはNGです。鋭くて固い代わり
に欠けやすいので)がドラマチックで素敵…いえいえ、非常に実用的です。
で、この手の強固な鎧に身を固めた敵に対峙した場合、刀剣・槍のようにまず切り裂いたり突き刺
したりして鎧ごと破壊する武器よりも、ハンマー・フレイル・ゴーデンダックといったぶん殴って鎧
の内側にダメージを与える武器の方が有効であることは、十字軍の騎士達が被ったバケツヘルメット
(…そこ、笑わない)に対抗するために殴打武器が用いられた例を引くまでもなくわかりやすい図式
です。
それだけならサンジでもいいかも知れませんが、更に現代の対装甲戦(戦車相手ですとか)に用い
られる粘着榴弾の破壊の仕組みを考えあわせますと、ルフィの、ゴム、つまり適度に柔らかい固まり
をぶつける攻撃手段の方が優位でしょう。粘着榴弾の、比較的柔らかい素材で弾頭をこしらえて、装
甲板に激突するとべちゃっと潰れ、その運動エネルギー全てを衝撃に転化して内部をぐずぐずに壊す
という仕組みは、ゴム拳の一撃と通じる物があるように思えるわけです。
こんな事をつらつら考えますに、バラティエ攻防戦はよく歯車の噛み合った(本人達が意識してい
た割り振りかと訊かれたら、まずそんなことまで考えちゃあ居ないでしょうけれど、あいつら)闘い
だったのだなあと、本筋に関わりない楽しみかたをしております。
蛇足:本文の仮ファイル名、「略奪された黒髪の花嫁」…
編集担当:天然危険物から補足トリビア
僭越ながら、作中でちょっとこれは分かりにくかったかなと思う名詞の説明を一つ。
本文中に出てきた乾麺麭なるものは甘味の無い硬いビスケットのようなモノで虫がつきやすくて、
明るい場所では食べられない代物(つまり、虫が見えないように暗がりで食す)だったそうです。虫
の嫌う香りのハーブを入れるような余裕は無かったみたいね…。
雑学ついでに「船乗り料理」を一つご紹介しましょう。イギリスの航海全盛期、船乗りたちは残り
物を合わせて卵液に入れて蒸し焼きにするという方法を生み出しました。それが「プディング」の起
源なのだそうです。最初の「プディング」は賄い料理でありおかずなので、現在知られている「プデ
ィング」と名の付くものとはかけ離れたものでした。(フランス料理のキッシュに近いかも)それが
発展して「パンプディング」「プラムプディング」「カスタードプディング」といったデザートにな
ったのです。
さあ、私たちのトリビアは「何へぇ〜」を獲得できるでしょうか?読者の皆様、判定をお願い致し
ます。