「エア・エンボリズム」とは、直訳するならば「窒素酔い」。潜水病の症状の一つで、非常に 恐ろしい病気です。過剰な水圧がかかって血液内で出来る気泡がダメージを与える。空の注射 で血管に空気を入れてはいけないというのと理屈は同じだね。(どういう理屈よ…) ただ、潜水病の恐ろしさはこれだけではありません。「窒素酔い」は酔うという言葉を通り 越して幻覚症状を引き起こす事さえあるそうです。深海30メートル地点でスキューバボンベを 外して更に沈んでしまった人もいたそうで、その後死体は見つからなかったそうです。 潜水病は即事故や死に繋がる恐ろしいものです。モンブランさんみたいに陸に上がって来れ ればまだマシな方です。水圧の変化は体に負荷がかかります。深海から上がるときは苦しくて も息を吐いて肺の空気を抜かないと、肺が破裂する恐れもあります。海女さんたちはこれを知 っていて、深みから上がってくる時には息を細く吐きながら水面に出ます。その息は笛の音の ように聞こえます。私は伊勢志摩真珠島でその音を聞きました。 運良く上がってこれたとしても、体にダメージは大きいです。気泡の出来る場所次第で後遺 症が残る事も、下手をすれば脳や視神経をやられることも考えられます。 さんざん脅かすような事を書きましたが、現在ではそれを治療する方法があります。気圧を 調整するカプセルでその人にかかる圧力を時間をかけて微調整することで血管内の気泡を消す 治療法があります。そのカプセルには一日、二日は入ることになるそうです。 観光のダイビングは体に負担がかかるまでの深さは潜りませんので、大丈夫です。私も一度 南の海で体験したことがありますが、本当に美しいですよ、海の世界は。インストラクターの お兄さんがサービスなの撒餌にされたのか、私のスキューバジャケットにパンを突っ込んで一 番最初に私を海に放り込んだので、魚群に囲まれましたよ。でも、面白かったです。ちなみに、 ボンベの空気は乾燥していて喉が痛くなるので、飲み物を準備しておくと良いと思います。