海賊の刑罰


海賊では掟を破ったものには非常に厳しい刑罰が待っていると幼少の頃、  
漫画宝島の中で読んだ記憶が印象に残っている。                        

最近読んだ資料には「九尾の猫」と呼ばれる鞭の刑罰について載っていた。
結び目を幾つも作った細いロープを九本用意し、それを束ね、そいつでピシ
パシと叩かれるそうである。怖いのは、それを刑罰を受ける者が自分で作ら
なければならないのだと言うこと。「これが出来上がったら叩かれるんだな」
と思いながら作る様を想像すると、かなり寒いものがある。さらに怖いこと
は、この鞭が使い捨てであること。何故それが怖いのかと言うと、他の人を
叩いた鞭だと病気が伝染してしまうからなのだそうだ。実際の海賊というの
は、かなり不衛生な生活を強いられ、その結果ほとんどの乗組員が皮膚病や
ら何やらの病気を抱えていたのだとか。                                

裏切り者には死刑が待っている。鮫のいる海に放り込まれるとか、無人島に
一人取り残される(彼らはビーチコーマーと呼ばれた)など。中でも記憶に
残っているのは、全身の生皮を剥がされて海水につけて苦しめるというもの。
これを読んだ当時、私はまだ子どもだったが、全身の生皮を剥がされた時点
で出血多量かショックで死んでいて、海水につけて苦しめるという意図は無
意味なのではなかろうかと幼心に冷静なツッコミを入れていた記憶がある。

勿論、海軍に捕まっても刑罰は待っている。「ヘンペン・ジグを踊る」とは、
海賊たちの隠語で縛り首になるということ。宙吊りで絞首されると足が宙を
掻く様子をダンスに例えたものだ。ヘンペンとはヘンプ=麻縄を指している。
日本語に訳すと「麻縄踊り」か。なんだか阿波踊りみたいだな、と自分のセ
ンスの無さに呆れてしまった。                                        


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