42.エアコンの影響


エアコンで冷房する夏場は燃費が悪くなります。走りながらエアコンをオンにすると燃費計の針はやや下がりま す。信号停止でアイドリングしていても、エアコンを使っていると時折(というかほとんど)アイドルアップされエンジン回転数が上昇します。燃料噴射速度は エアコンオフであれば、11-14mL/minですが、エアコンオンの時は25mL/min以上に上がることもありますので、エアコン使用は走っても止まっても燃料 を余分に消費しています。

いくつかのデータを整理してみました。いずれも、外気は30℃以上、エアコンの温度設定は25℃、風量は最小です。この状態でのアイド リング時の燃料噴射の増加量は11-13mL/minとなりました。

通勤時の燃料消費を図1に示します。外乱を除くためにガソリン消費量は補正しています。エアコンOFFの場合は緑色の部分にな りました。エアコンONの場合が黄色の線で、明らかに燃料消費量が増えています。ただし、はじめの800mと最後の 400mはエアコンはOFFです。燃費は9.63 km/Lでした。同じような走行状況(信 号停止の回数など)でエアコンを使ってないときが11.35 km/Lで した。エアコンをフ ルに使用したわけではないのですが、15%の燃費低下です。試算すると渋滞等により停止時間が長いと、燃費は半分以下になっても不思議はありません。昨年 の夏、朝から異常に暑い日に、もっとも混雑する時間に家を出て、かつ、なぜか普段よりも異常に混雑しており、8.6kmが1時間かかり片道燃 費4km/L台ということがありました。

高速道路で比べてみました。8.6kmの同一区間でエアコンONとOFFで平均速度80km/hで走行したときのデータの一部です。

 

速度

燃料噴射速度

エンジン回転数

燃費

エアコンオン 80 km/h 83 mL/min 1794 rpm 16.1 km/L
エアコンオフ 80 71 1786 18.8

エンジン回転数は同じですが、燃料消費はエアコンオンのときのほうが12mL/minほど、平均でも10mL/minほど消費が多く なっていました。ロックアップされていれば、同じ速度で走る時はエンジン回転数も同じです。余分に供給されたガソリンのエネルギー分が、コンプレッ サーや発電機を回すための力になっているわけです。いろんな状況において毎分10mLほどがエアコンのために余分に消費されているようです(上記の条件 で)。エンジンを回すついでにエアコンが作動するのではなく、使用料はキッチリ払 わされているということです。外気温度、設定温度、風量によって燃料の消費量は変わってくると思いますが、エアコンの影響は大きく、 15%以上の燃費低下になることもあります。

この毎分10mLのガソリンの消費は約5800Wになります。総合効率を20%と仮定して計算すると、この場合(25℃設定、最小風量)のエアコン消費電力は 1160Wとなります。妥当なところでしょうか?


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