31.燃料カットは使えるか?
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高速道路は一定速度で走るのが燃費にはよいといわれていますが、アクセルオフにすると燃料
カットになるので、これを有効に使えば燃費が向上するかもしれません。そんなことないとは思いますが。高速
道路で周りに車がいないときに実際に試してみました。図1には距離と速度を示します。時速80キロから初めて速度を上げてその後アクセルオフ、70キロに
落ちたところで再び加速、86キロまであがったところでアクセルオフというような走行です。赤
色で示しています。同じ区間を緑色で
示すようにほぼ一定速度で走った場合と比較しました。この区間ははじめ数百メートルがきわめて緩やかな下りに
なっており、その後はほぼ平坦と思います。
そのときの燃料噴射のようすを図2に示します。赤色のようにアクセルオフのときは燃料カットになることが確認できました。ただし、加速 の時に燃料を多く使用します。さあ、どうなるのでしょうか。 図3は積算の燃費を示します。開始速度はどちらも時速80キロと同じなの で、同じ速度になったところで比較しました。図1のA、B、Cの3地点で両方の速度が一致しているので、この地点での燃費を比較してみ ます。 燃費を比較した結果が下表です。燃料カットをしてノコギリ歯走行をするとまったくだめです。一定速度走行燃費の76%くらいに なってしまいました。もしもゆっくりと時間をかけて加速したとしても、限りなく一定速度燃費に近づくだけで一定速度走行を逆転できるとは思えません。アク セルオフ−燃料カットによるエンジンブレーキはしょせんはブレーキですから、そこまでの速度の勢いを殺してしまいます。もしも、Nレンジでエンジンが動い てなければ、長い距離を燃料なしで惰性走行できますので、燃費はよくなると思いますが、これはできません。プリウスではできるらしく、このような技を駆使して燃費を競っている方々がいるらしい。 そこで、シミュレーションをしてみました。最初のピーク(250m地点)からNレンジにして惰性走行したとすれば、 480m地点で時速78キロとなって、一定速度走行の場合と同じ速度になりますので、この地点までの燃費を計算してみました。まず、図で青色の一定速度走 行の場合は23.1km/Lです。もしもNレンジで速度を落とした場合は21.9km/Lとなりました。この場合は少し燃料消費しますが、エンジンブレーキの場合よりもましで す。さらに、このときに燃料がカットされていたとして計算すると、24.6km/Lとなりま した。これならば、一定速度よりも少しばかり燃費は良くなります。が、実際には不可能です。はじめに述べましたように、こ のあたりでは緩やかな下りですので、燃費はそもそもかなりよい。 考えてみると、ガソリンエンジンは仕事をしてないときもガソリンを食ってるわけで(アイドリング)、走っているときも、エンジンそのも のを動かすためにもガソリンを消費しています。 結論は、「燃費向上のためにエンジンブレーキは利用できない」ということになりました。走り続ける時はどのような形にしろブレーキは使わず、平
坦な道であれば、できるだけアクセル一定の速度一定が燃費よくなるということです。無意識のうちに、アクセルを緩めたり強めたりしながら走る人がいるかもしれませんが、燃費悪くなります。 |
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