35.スリップストリーム
| 高速道路を走るときは、安全確保のため80-100mの車間距離をとることが推奨されていますが、通常、多
くの車はもっと車間距離をつめています。私は玉突きのリスク(せめて前だけは)を0%にするため、だいたいこれを守っています。ただし、車が増えてくるとそうも言ってられなくて、走行車線がずっとつまった状況でやや速度が落ちて80
km/hくらいで流れることがあります。渋滞の3歩くらい手前でしょうか。この状態では車間距離をあけにくく、流れの中でおとなしく走るほうが、周りの車
にストレスあたえないように思います。
先日、そのような状況になりました。前も後も走行車線は車がつまった状態でした。急ぐ車は追い越し車線を走っていますが、いったん追い 越し車線に出ると、もどる場所がない状態です。せっかくなので、燃費を測定しました。車間距離が空いている時と、トラックの後ろを走った時で 3回ずつ測定できました。それぞれ約20kmの区間です。車間距離があいているときの燃費は16km/h前後となりましたが、前にトラックがいるときには 18km/h前後で走ることができました。スリップストリームの効果についてはオートメカニック誌でも実証されています。私の場合、 流れの中で普通に走って、さほど車間をつめたわけではないのですが、はっきり見えるほどの燃費向上はあったことになります。 高速道路ではガソリン消費の半分が空気抵抗のために消費されているわけですから、ぴったりくっついて走れば、空 気抵抗がほとんどなくなり燃費はほぼ倍増!。離れて走っても、空気抵抗が2割なくなれば、燃費は1割アップとなります。たまに、追い越し車線を車間距離5メートルくらいで、あお る車とがんばる車が時速130超で走り去っていきますが、後ろの車はかなり空気抵抗が低減されていると思います。しかし、赤の他人に命預けるのもどうかと思います。それとも、彼らはチングか?これで、命 落とした人もいるのですが。よく分からん。 高速道路でデータを記録してみました。図1には同じ区間を同じ気温のときに走った2回のデータを示します。距離と積算のガソリン消費で
す。自分でも驚きましたが、気温が同じならば、ほんと、ほぼぴったり同じラインに乗ってきました。マゼンタ色は前に車
がいない場合、青色は12.3km地点で時速80km/h以下で走るトレーラーに追いつき、追い越さずにペースメーカーにしてそのまま後ろを走りました。
車間距離は40m程度です。ガソリン消費量の延びがいきなり小さくなっているように見えますが、これは速度をトレーラーに合わせて徐々に落としたことも原
因の一つです。 15.7kmまで記録しましたが、この区間3.4kmには小さな丘越えがあります。マゼンタ色と青色の場合では、測定開始と終わりでの 速度は違いますので、この補正をして燃費を計算しました。通常の場合は16.0 km/L、スリップストリームを利用した場合は17.3 km/Lとなりました。 前が大きな車ほど、また車間をつめるほど効果は上がりますが、赤の他人に命をあずけることもないでしょう。車が多くなり、連なって走る 時に、燃費が上がるんだと思えば、いらいらすることもないと思います。これは燃費向上方法ではなく、精神安定剤としてお考え ください。安全第一です。 |