11.DSG
| DSGはDirect-Shift Gearbox
の略だそうです。いわゆる、トルクコンバータを利用したATとは異なり、MTのクラッチ操作を自動的におこなってくれる仕掛けです。フィーリングは違いますが、Dモードでほっておいても運転できる点はATやCVTと同じです。詳細はあちこちで紹介されています。 トルクコンバータを使用しないので、エンジンからホイールまでMTと同じく直結になり、流体の滑りによる大きな伝達ロスはありません。ただし、直結して も、質量のあるシャフトは回転しているし、あちこち摩擦はあるはずなので、エンジン出力の100%がホイールに伝わることはありえません。 下図にはトゥーラン1.4TSIのEU市街地モード燃費を示します。2009年春に登場した7速DSGは6MTを上回っています。し かも、その前のモデルの6速DSGに比べ20%のアップになっています。段数がひとつ増えことに加え、湿式から乾式になってオイルの量がかなり少なくなったことが効率アップにつながっているそうですが、それだけで20%も燃費が向上するのだろうか。スペックを ネットで調べると、6MTも2009年に登場したモデルでは燃費は8%くらい向上しています。あちこち改良されたということか。 海外のモデルは毎年改良されるようですが、7DSGになったときも本国のHP を見る限りでは、宣伝もなく、いつの間にかスペック表のみが変更されていました。日本導入は数ヶ月遅れますが、気づかなかったら夏に6DSGのモデルを買ってしまうところだった。 現在、7MTの乗用車があったとしても、私が運転すれば7DSGにかなうとは思えない。そもそも、7MTの車を運転していると腱鞘炎になるだろう。したがって、7DSGは効率の面から考えると最高かもしれない。 ![]() |
| 7秒くらいで時速25kmを越える程度のゆるい加速で50km/hまで加速したときの、時速と回転数の関係が下左図です。青色がトゥーラン、赤色がストリームです。点線はそれぞれのギアでの時速と回転数の関係です。この点線上を動くときは直結、ロックアップオン。 アイドリング回転速度では力が出ないので、発進するとすぐに回転数を上げて出力をかせぎます。トゥーランの場合には時速で15km、2速の途中までは半クラッ チで速度を合わせているようです。トルク増幅はないので、回転数がそのまま伝わらない分すべて熱となって損失しています。一方、ストリームはトルコンがあるの で、歯車のように回転数を下げた分だけのトルク増幅はないにしても、多少ロスをセーブしていると思いますので、半クラッチよりは効率がよいだろうし、低速度 で少し力が足りないエンジンでも使えるのかもしれません。しかも、トルコンはギアが変わったときの回転数の変化を少し緩和しています。しかし、時速35kmで 3速になるまで滑りっぱなしです。4速に変わってもしばらくは滑っていそうな雰囲気で、これがATの燃費がMTに劣る原因かと思います。 下右図は速度と消費燃料の関係です。時速50kmに達したときはトゥーランのほうが少し少なくなっていますが、時速20kmくらいまではストリームのほう が消費は少ないようです。これは半クラッチの効率のためか?その後は、直結される時間が長いトゥーランの燃料消費のほうが少しずつ少なくなるようです。 気温や加速の条件も厳密には同一ではないのですが、おおざっぱなことは理解できました。自己満足。 ![]() ![]() |