10.TSI


TSIは何 の略か分かりません。Wikipedia では、Turbo Sparked Injectionとなっていますが、しばしばHPではTurbo(cahrger) Suparcharger Injectionと書く方もおられます。Turbocharged stratified injectionというのもあります。VWの公式サイトで説明を見つけることが できないので、不明です。VWの直噴エンジンFSIにスーパーチャージャーとターボチャージャーの過給器をくっつけたものです。詳しくはVWのサイト他で 解説されております。

トゥーランの1.4Lエンジンの最大出力は103kWであり、前車ストリームの113kWに及びません。それでは実質2Lの自然吸気のエンジンに 相当するかというと、低回転でのトルクが太いので別物です。下左図は、回転数とエンジン出力の関係です。エンジン単体の出力なので、そのまま車の性 能を表すわけではないと思いますが、参考にはなると思います。図には2.0、2.4、3.0Lの国産車自然吸気エンジンの曲線も入れて います。1.4TSIはだいたい、4000回転以下では国産車2.6Lくらいのエンジンに相当するといったところでしょうか。4000回転を越えると、 2.4に 抜かれ、5600回転を越えると2.0にも抜かれます。4000回転以上の領域をフルに活用して運転する方には不向きな車のようです。TSIに限らず、 FSIもその傾向があります。4000回転以上での出力をすてて、それ以下の回転数での出力を上げる設計なのでしょう。

さて、本論の燃費です。下右図には、TSIのベースになったFSIの各種排気量のデータです。横軸は最大トルク、縦軸は燃費(コールドスタートを含むEU 市街地モード燃費を日本式に表した)です。2.8は車重がトゥーランに近いアウディA6のデータ。2.0と1.6はトゥーランのデータ。1.4はゴルフの データです。ゴルフ以外はマニュアル6速。ゴルフは5速ですが、車重が軽いので相殺するとしましょう。FSIのシリーズでみると、パワーを大きくすると、 燃費は下がる傾向が連続的にきれいにでてきます。TSIはこの曲線からは大きく外れています。FSIの場合、エンジン回転数が低くなるとトルクも少し小さ くなりますが、TSIはほぼ一定。したがって、宣伝通り、FSIの2.4Lに相当する動力性能を持っていると考えてよいようです。一方、燃費は1.5L車 に相当する燃費となります。

エンジンその他構造が小さくなると、熱損失が小さくなる。また、エンジンが小さいので暖めるまでのエネルギーは少なくてすむ。また、ガソリンエンジの宿命 で仕事をしないとき(アイドリング)もガソリンを喰わさねばなりませんが、エンジンが小さいと小食。直噴なので圧縮比もある程度確保できる。そういったことで、燃費はよくなるのだと思います。

出力を大きくするには、ガソリンをたくさん喰わせればよいのですが、そのためには、それ相応の空気をエンジンに供給せねばならない。これは体積(排気量) で決まるが、必要なのは体積でなく空気質量なので、加圧してやればよい。過給で加圧しているので、必要な時に必要な分だけを供給してやれば無駄もでない。納 得。


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