†  †  †

昔々、創造の神はおっしゃいました。
『この世界は神を視る眼を失いました』
『あとはもう、ゆるゆると滅びて行く様を見守ることにしましょう』

それを聞いた創造の神のこどもたちはみな頷きましたが、
末の子カルダだけは首を横に振りました。
カルダは言いました。
『ならばわたしが、地上の者がどれだけ盲てしまったのかを見てきましょう』

そしてカルダは地上へとくだり、
ひとりの女の腹へ宿り地上の者として産まれました。
女は世界の終りまでのいのちを持つ種で、
カルダは永遠に等しいいのちを持つ身体を得て世界を彷徨うことになりました。

世界は神を視る眼を失いましたが、
カルダの纏う光は地上へと神のちからを届けましたから、
聖なる奇跡は僅かながらに星となり、人を癒し、獣を助け、魔を討ちました。

 今でも、カルダは世界のどこかを歩んでいるのだと言います。

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 2003.09.04UP

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