この国の医療保険(2005.10.25)

日本には国民健康保険や共済保険など、大きな医療保険制度があり、半ば強制的に加入することになっていますが、アメリカにはそのような医療保険制度はなく、個人が民間の医療保険へ自主的に加入することになっています。医療保険の種類も非常に多く、全ての医療がカバーされる物から、眼科や歯科がカバーされないなど限定的な物まで有り、私達は数ある中から、自分に必要な医療保険を探すことになります。加入した後は、保険会社の規程に従って、利用しなければなりません。受診できる病院も保険会社によって指示された場所に行かなければならず、保険会社の指示と異なる病院で受診した場合には、保険が適用されずに高額の医療費を請求されることになります。また、医者が治療をするときや薬の処方箋を患者に出すときには、まずはどの保険に加入しているのか確認します。つまり、入っている保険の種類によって、医者が行う治療内容や出される薬も代わってくるのです。例えば、同じ怪我をして入院しても、ある人は5日入院するのに、ある人は3日で退院することになります。これは医療保険の種類が異なるからです。もし患者が保険会社の規程に従わず、さらなる治療を希望した場合には、そこからは自己負担になる訳です。そうなると、例えば入院を一日延ばしただけで、10万円は支払わなければならないことがあるそうです。では、医療保険の加入費用はというと、ちなみに我が家は家族全員で1ヶ月6−7万円!!高いですよね。これでも、医療保険としては高くはないものです。そのような状況ですから、(私達のような外国人はビザの関係で医療保険への加入が義務づけられているので仕方がありませんが)この国には医療保険に加入していない人々が大勢いるそうです。そのような人達は、怪我や病気になっても病院へ行くことが出来ないのです。この国では自分の健康や生命も、お金次第ということなのかもしれません。いつでもどこでも保険証を持っていけば、同じような治療が受けられる日本の医療は、とても便利なものなのですね。そうそう、海外旅行に行くときは必ず医療保険へ加入してくることをお勧めします。加入していないと、病院で診てもらえない可能性があります。また、もし治療が受けられたとしても、飛び上がるほどの医療費を請求される可能性があります。どうぞお気を付けください。