「いらないヤツは一人もいない」

...............高橋俊介
...............詳伝社黄金文庫 543円+税
...............ISBN4-396-31404-3


 非常に読みやすく、自分としてはしっくり来た。

 『「会社人間」から「仕事人間」になる10カ条』との副題にあるように、サラリーマン(ビジネスマン)としての生き方を指し示す啓蒙本。ここに書いてあることにはとても賛成できるけれど、これをすべての人ができるかというとなかなか難しいとも思う。妻、親、部下、上司、そういったまわりの環境から注がれる従来の価値観を起点とした視線に耐えることも必要となる(別に「耐える」と感じる必要はないのだが)。

 そういえば、昔副主事(係長クラス)の昇格試験を受けた時、グループ討議というのがあって、そのお題目が「サラリーマンとビジネスマンの違いについて議論せよ」だった。
 面接官からの視線を受ける中で、同じ年代の5人で討議をしたのだが、みながみな「ビジネスマンの方がバリバリ仕事をしてて良い」という立場だった。その中でただ一人作者Jだけが(ちょっと意図的に)「定時で帰って家族と楽しく暮らすサラリーマンの方がよっぽどいいですよぉ」という主張をしてみた(^^)のだが、変な視線を向けられただけでまったく盛り上がらなかった。はたして皆はほんとうに心からそう思っているのだろうか?それとも面接で変なこと言って昇格試験に落ちたらいやだなあと優等生的な発言をしたのだろうか?そんなことを思い出した。

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