「ほかの誰でもない私をさがして」

...............志賀こず江
...............講談社 1,400円+税(amazonのマーケットプレイスでused330円)
...............ISBN4-06-212539-0


 これまたラジオネタになってしまうのだが、「テレフォン人生相談」というニッポン放送の電話相談番組がある。中部地区では「つボイノリオの聞けば聞くほど」の中で毎日11時過ぎに放送されている。「おいおい」と思ってしまう相談も多いのだが、世相を表していてなかなか面白く、時には人生勉強になる。その中の好きな回答者の一人として弁護士の志賀こず江先生がいる。

 回答者の先生と言えども「その回答はちょっとなあ」と思う人もいるのだが、いつごろからか登場するようになった志賀先生の答えには納得することが多かった。それで経歴を調べてみたら、フライトアテンダント(スチュワーデス)になり、結婚退社後、独学で勉強して司法試験13回目のチャレンジで合格したという経歴であった。

 「どうしてこんなにがんばっているのだろう」と思う人はいるものだが、志賀先生もそんなタイプの人のようだ。貧乏な子供時代、劣等感をバネにスチュワーデスに合格、妻としての努力、嫁として努力、司法試験へのチャレンジ、全盲の母の介護、ガンを煩った夫の介護、検事生活、弁護士生活・・・う〜ん大変。

 ちょっと「自慢話」風なところを感じない訳でもないが、いつものあの回答振りの向こう側にあるものがちょっとだけ見えた気がした。

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