「第三の時効」
...............横山秀夫
...............集英社文庫 629円+税
...............ISBN4-08-746019-3
横山秀夫の警察小説はまだ3冊しか読んでいないのだが、今回も期待を裏切ることはなかった。
短編集なので、それぞれ独立しているのかと思ったら、登場人物はきちんとクロスしていて、F県警捜査一課の一班から三班が主人公になっている。朽木、楠見、村瀬の三人の班長に強烈なキャラクターを与え、その部下やまわりの刑事達が話ごとに主人公となる。さらに「警察」という独特の風土と「刑事」という特殊な職業の機微を卓越したストーリー展開で表現している。
ある特定の小説家の作品を読み進めて行くと、その著者のパターンが見えてくる。横山秀夫の場合は「主人公の心に陰を落とす遠い過去」がメインテーマであることが多い。暗いと言えば暗いのだが、人間誰しもひとつくらいは過去があるもので共感してしまうのだろう。引き込まれずにはいられない。
うーん、自分で書いておいて何だけど、ベタ褒めだなあ(^^)。
読書日記目次へ