「
陰の季節
」
...............横山秀夫
...............文春文庫 448円+税
...............ISBN4-16-765901-8
この短編集のひとつひとつの主役はみな違う。
「陰の季節」では警務課の人事担当。
「地の声」では警務課の監察官。
「黒い線」では鑑識課の似顔絵担当婦警。
「陰の季節」では秘書課の「議会対策」課長補佐。
どれもこれも「警察にもこんな職務があるのか」という地味な役柄だ。普通の警察ものの主役はたいてい刑事と決まっている。横山ワールドはそんなところは歩かない。地味で縁の下の力持ち的な役柄にスポットライトを当てる。しかもその人間の心の奥底にあるものに。
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