「
治安はほんとうに悪化しているのか
」
...............久保 大
...............公人社 2,520円(県図書)
...............ISBN4-86-162025-6
昨今言われている「治安悪化」について切り込んだ本。「ほんとうのところどうなのだろう?」という思いがないわけではなかったが、結果は予想通りだった。
今の日本ではマスコミの力は強大だということがよくわかる。「ある一つの方向への論調=言説」が報道という形でまき散らされると「ああそうなのか」と納得してしまう人が多いのだろう。みんなが右を向いたら自分も右を向いている方が安心というような。
犯罪が増えたというのも、結局「犯罪認知件数(≠犯罪件数)」に基づくものになる。すなわち警察が知り得た事件数というわけである。その裏に実際どれだけの犯罪が起こっているかなどは誰にもわからないのだから。
マインドコントロールじゃないけれどある種のプロパガンダに乗らないために「ある結論へ導くために統計データはなんとでも操れる」というくらいの感覚でニュースを見ることも大事だろう。
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