「
どちらかが彼女を殺した
」
...............東野圭吾
...............講談社文庫 590円+税
...............ISBN4-06-264575-0
こういうミステリーを読んだのは初めてかもしれない。「読み手に犯人探しをさせる」というジャンルがあるというのは知っていたが、今まで読んだことはなかった。
登場人物は、容疑者が二人で、あとは被害者の兄と刑事くらいというとてもシンプルな話になっている。密室トリックと、それを自分の手で明らかにしようと隠蔽する被害者の兄、そしてそれを少しずつくずして行くおなじみの刑事加賀恭一郎。何気ない表現に推理のヒントが隠されている。それを注意深く推理しながら読まないとわからないかもしれない。
文庫版は最後に袋とじの「推理の手引き」が付いているのだが、結局犯人はどっちだったんだろう(^^;)。犯人がどうのこうのというよりも「こういうストーリーもあるんだ」ということに関心がいってしまった。
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