「V字回復の経営」

...............三枝 匡
...............日本経済新聞社1600円
...............ISBN4-532-14934-7


 主婦Yの叔父Rに勧められて読む。

 最近多い小説仕立ての経営本である。小説仕立ての場合、読み易い。

 作者Jの会社に当てはまりそうな、沈滞企業の具体的な悪例がいっぱい出てくる。おもわず「そうそう!」とうなずくことばかり。

       ・・・・組織が肥大化した企業では、改革を狙い撃つ弾は、前面の敵よりも、しばしば後ろ味方の陣地から飛んでくる。
 「企業戦略の最大の敵は、組織内部の政治性である」・・・・

 ・・・・共通した最初の反応は「外から来た人にいきなり言われて不愉快」というものであった。しかし社内で同じように言われたことがあるのかと聞けば、それもなかった。
 つまり彼らのほとんどは誰からも厳しく叱られたことがなかったのである。
 先輩や上司が何かを成し遂げようと熱くなれば、部下を糾合し、指導し、時にはきつい言葉も出るはずだ。
 しかし沈滞企業の内部では、そんなぶつかり合いはほとんど起きなくなっている。怒ったり厳しく叱ったりすることは、大人げない行為だと見られていることが多い。
 そのくせ、上の者は口先だけで「切磋琢磨」などど言う。・・・・


 経営者には是非読んでもらいたいねえ。判っててもできないのかなあ?
 と、会社の悪口ばかり(笑)ではいけないので、自分への反省をひとつ。

       ・・・・必ず、「自分は一生懸命やってきた。悪いのは会社の上層部なのに、今さら俺たちにしわ寄せするな」という言い方をする人が出てきます。
 経営者が悪いというのは当然です。しかし長く不振の続いた企業では、上と同じ体質が下にもしみ込んでいます。下だって相当無責任になっています。・・・・

 日々是反省。

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