エイジ

...............重松 清
...............新調文庫 667円+税


 「キレる」14歳のバスケ少年が主人公。もう10年前になる1997年の「酒鬼薔薇聖斗事件」をきっかけにこの本は書かれたのだろう。子供が主人公の本は基本的に買わないが、これも山本周五郎賞受賞作のため購入。平成11年(1999年)の受賞作。

 「キレる」「いじめ」を題材に、そこに中学生の頃の甘酸っぱさを少しだけ加える。そして、少年犯罪とその原因、その少年への世間の態度にもチクリ。単純に感動するという訳ではなく、じっくりと感動するというか。とてもとてもいい作品だと思う。

 「他人への無関心」を装い、「情熱」を忘れてしまった、あるいは忘れてしまうほど忙殺されている人たちに読んで欲しい。

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