「
累犯障害者
」
...............山本譲司
...............新潮社 1,470円(図書館)
世の中には自分の知らないことがいっぱいあるんだなあと思い知らされました。しかもこの本で知ることができたことは、どちらかというと「知らなかった」というよりも「なるべく大勢の人が知らないですむようにされていた」ということなのかもしれません。
著者の山本氏は元国会議員で秘書給与流用の詐欺罪で実刑判決を受けて刑務所に入ります。そこには「障害をもつ犯罪者たち」がたくさんいることを知ります。刑を終えた後山本氏は障害者の犯罪の実態を追って行きます。その数々がここには書かれています。
人は見てわかる障害者にはやさしくできるのかもしれません。しかし、軽度の知的障害者など(特に知的障害者の自覚を持たずに生きて来た人々)には差別や暴力などが待っています。そういう障害者達は社会に居場所がなくなり、塀の外よりはフェアに暮らすことのできる刑務所へ戻って来るようです。
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