「ぼくの心をなおしてください」

...............原田宗典・町沢静夫
...............幻冬舎1,400円+税
...............ISBN4-344-00145-1


 作者Jはやや躁うつ病の気がある(笑)ので買ってみた。昔良く読んだ作家原田宗典氏が躁うつ病であるとカミングアウトしているのも気になったし、黄色の装丁も平積みで輝いていた。
 現代のこころの病がわかりやすく解説してある。原田氏と町田先生の軽妙な対談形式で話が進んでいくので、すこしも暗いイメージがない。悩んでいる人が軽ーい気持ちで読むにはいいのでは。

     「うつ病」は、先進国ほど、あるいは都市部ほど患者数が多くなっています。いわば都市化がもたらしている病気です。
 なぜかといえば、都市部ほど人間関係が希薄だからです。

 やっぱりそういうことだよなあ。作者Jのまわりでも最近ちょくちょく聞く。面倒な人間関係を避けて通ったほうがその場は楽だもんなあ。もし身近な人がなってしまったら、「あたたかな無関心」がいいそうです。

 いじめについても書いてあります。

     「いじめがあったら、あなたはどうしますか?」
というアンケート調査をすると、アメリカでは80%が「止める」と答えます。
 ところが日本では、「止める」と答えるのはわずか20%に過ぎません。かつてのような正義感がどこかへいってしまったのです。

 それが現実だと簡単には認めたくないでれど、確かに現実なんだよね。日本ではみんなで寄ってたかって1人をいじめちゃう。1人の側になりたくないんだよなあ。我々のDNAにはそういう文化、歴史が脈々と伝承されているのだろうか?すこし悲しいね。

 一度しかない人生、明るく楽しく生きたいものです。

     「誰も自分の面倒を見てくれるわけではないから、他人にどう思われようとマイペースで生きていく。」そう胸を張って言い切れるようであれば、何の問題もないはずです。

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