「
心にナイフをしのばせて
」
...............奥野修司
...............文春文庫 570円
あの「酒鬼薔薇」事件は1997年2月から5月ということですから、もう10年以上も前のことになるのですね。
この本は「酒鬼薔薇」事件と同じように少年が少年を殺害し、首を切断するという1969年4月に起こった猟奇殺人の「その後」を追ったノンフィクションです。特に残された被害者家族の心理、その後の生活を綿密に書いています。
ある確率で存在する狂気を孕む人間の存在や刑を全うすれば事件そのものがリセットされてしまう少年法のあり方について考えさせられます。
この本をきっかけに被疑者側一方だった法に一石が投じられ、被害者側に立った法整備が進んだとのことです。
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