「東大は誰でも入れる。」

...............左光大和
...............あさ出版1,400円+税
...............ISBN4-86063-013-0


 作者Jと同じ部署で働くSさんが書いた本。東京に出張した時に八重洲ブックセンターの参考書のコーナーで平積みになっているのを発見して購入した。左光大和(さみつやまと)という芸名のようなカッコイイ名前だけれど本名で、2002年10月に作者Jの会社に転職でやってきた。

 題名の通り親子3代(父、Sさん、息子)とも東大に入学しているそうで、「東大に入るあるいは子どもを合格させるにはどうすべきか」を、主にSさんの子育て観を中心に描かれている。

 東大に入るためのポイントは

  ・物質的な環境=最低限勉強ができる環境を整える
  ・精神的な環境=「あなたも東大に入れるのだよ」という意識を作ってあげる
  ・本人の意思 =勝負に強く、負けず嫌いで、諦めないという気持ち

だという。

 確かにここに書かれていることを実現すれば東大に誰でも入れそうな気はする。しかし、書かれていることの実現はなかなかに難しいだろう。中学受験して有名中高一貫校に入学したり、受験のために一人暮らしをさせたり、今の受験の世界はこれくらい普通なのだろうか。

 特に作者Jの育った環境では考えられないことが多い。作者Jは三河の田舎で育ったので中学受験や中高一貫校の存在には無縁だったし、親が教育熱心という訳でもなかったので当たり前だけど、家庭に「東大に入るのだ。」という雰囲気は皆無だった(笑)。まあそういう環境があったなら東大に入ったと思うけど(笑)。

 都市圏に住んでいて、学習塾や有名進学校がまわりにあるような環境にあって、本気で子どもを東大や有名私大に入れたいと思っている人には参考になるでしょう。具体的な実話を使って非常にわかりやすく書いてあるから。

 作者Jには第5章に書かれている勉強法については参考になった。こういうノウハウ本?は数知れず読んできたけれど、新しい視点も発見したし、共感できる部分も多かった。

 その風貌からは想像できなかったけれど、こういう文才があるSさんは凄いと思うし、何より本を出そうと考え実現してしまった行動力は尊敬に値する。

 子どもができたら本気で考えよう。でも東京暮らしはどうかなあ?

読書日記目次へ