朽ちていった命

...............NHK「東海村臨海事故」取材班
...............新潮文庫 460円


 このひとつ前に読んだ「原発のウソ」で紹介されていたので読んでみました。

 1999年に茨城県東海村の核燃料加工施設「ジェー・シー・オー東海事業所」で起こった臨界事故による被爆者の一人の治療の経緯(83日間)を詳細に記録したテレビ番組(NHKスペシャル)の文庫版です。

 広島、長崎の原爆の悲惨さなどを多少知っているつもりでしたが、この本を読むと「被爆」というものが本当に悲惨な影響を人体に与えるということがよくわかります。もう、ただただ「もう二度とこういう犠牲者は出て欲しくない」と願うばかりです。私も工場に勤務していますので、日頃頭ではわかっているつもりでも実際には軽視しがちな「安全第一」を今一度考えてみる機会となりました。

 また、被爆というだけでなく「助かる可能性のない患者への治療」に対する医療関係者、家族の気持ちのあり方という誰しも向き合うかもしれない現実について考えさせられます。

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