...............今野晴貴
...............文藝春秋 832円


 最近はやりのブラック企業について書かれた本です。一応会社に勤める人間として読んどこうかなあと手に取りました。

 ひどい企業、ひどい上司、ひどい職場というのはここ最近急に増えたという訳ではないと思いますが、こういう風に誰かが火をつけ、よく話題に上るようになるとあたかも「とてもひどいことになっている」ような雰囲気が広がって行きます。よくあるパターンですが、実際不景気だったりするとこういうことが増えるのも事実なのだろうなとも思います。

 例えば日本に古くからある徒弟制度のような、寝食忘れて頑張るというようなことも必要な職種や場合もあると私は思いますが、一方で適正な労働条件というような物差しで見れば「ブラック」ということになるかもしれません。このようにこの問題はグレーゾーンとも言える部分が多く、線引きが難しいのですが、それでもなお弱者側に線を引くべきです。そうするとそこに便乗してうまいことやる輩が出て来たりしますのでそれはそれで経営者にとっては難しいと思いますが、少なくともこういうことを表に出すことで弱い立場の人が1人でも救われるのであれば、やらなければならないことだと思います。

(2014/05/25記)

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