「昼寝主義」

...............沢野ひとし
...............本の雑誌社1,600円+税
...............ISBN4-938463-92-X


 日常を描いたエッセイ集。あまり幸せそうには見えない沢野家の描写が続く。以前から自分勝手で家庭を省みず、妻からは見放され、子供たちからは邪魔者扱いされている沢野氏。どこまでほんとなんだろう?たぶん、全部ほんとなんだろう(笑)。

 やってること、言ってること、考えていることはめちゃくちゃなんだけど、なんとなく憎めない人っている。沢野氏はそんな人かもしれない。ご自身が有名になる前から椎名誠の小説などに登場していて、その時は「面白おかしく脚色されているのであろう」と思っていたけれど、いつだったか座談会で本人を生で見たら、そのままだった(笑)。

 本業のイラストは謎めいたものも多いけれど、山のイラストなどはなかなか味わい深い。作者Jは毎年「沢野ひとし山のカレンダー」を愛用している。来年のものを買ってこなければ。

 イラストもそうだが、その文章も男心をくすぐる。何と言ったら良いか分からないけれど、これは才能でしょう。

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